巨人・中田翔を筆頭にジェットコースターのような山あり谷あり。2007年高校生ドラフト1位の数奇な野球人生

 見出しに映える男が、ようやくプレー面での活躍で、その名を躍らせた。

 巨人の中田翔は5月10日に一軍に再登録されると、5月13日からの中日との3連戦に攻守で存在感を発揮した。

 13日は1対1で迎えた4回裏の無死一、二塁で、プロ入り初の送りバントで勝ち越しのお膳立てをすると、8回裏には勝負を決定づけるレフトスタンドへの3号ツーラン。守ってもショート中山礼都からの乱れた送球を懸命に足を伸ばしてキャッチしてアウトを稼いだ。翌14日は2点差を追う7回裏に一死満塁から逆転満塁弾で雄叫びを上げた。


一軍復帰直後に満塁弾を放ってヒーローとなった中田翔

 昨季の暴行問題からの巻き返しを期する今季の中田だが、ここまでは"場外"で見出しになることが目立った。キャンプインに体重20キロ増で現れたのを皮切りに、開幕後は打率1割台に低迷し、いつスタメン落ちするかがクローズアップされた。二軍ではベンチにポツンと座る姿で記事にもなった。

 大谷翔平にしろ、佐々木朗希にしろ、見出しで名前は大きく躍るが、それは試合での活躍があればこそ。その点、中田の場合は何をしても見出しになる。それほどキャラ立ちしている選手と言えるが、それも本業での活躍があればこそだ。

 2007年高校生ドラフトで1巡目指名されてから今季で15年目。すでに球界を去った同期も少なくないなか、徳俵に足がかかりかけている中田が、ここから本業のバットでどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

 その2007年高校生ドラフトは、中田を含めて11人が1巡目指名を受けた。『高校ビッグ3』として注目された中田(大阪桐蔭)には、日本ハム、オリックス、阪神、ソフトバンクの4球団が競合。由規(佐藤/仙台育英)にはヤクルト、巨人、中日、横浜、楽天の5球団が獲得を希望し、唐川侑己(成田)にはロッテと広島が入札した。

 ヤクルトに入団した由規は1年目に2勝をあげ、2年目に5勝、3年目には12勝9敗で自身初のふたケタ勝利を達成する。持ち味の速球も2年目に157キロ、3年目に日本人投手最速(当時)の161キロをマーク。しかし、その後は右肩の故障に苦しんだ。

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