オリックスのドラフトでの補強ポイントは「さらなる投手陣の強化」か「攻撃陣の底上げ」かの2択。社会人屈指の大型遊撃手も狙いたい

チーム事情から見るドラフト戦略2022〜オリックス編

 昨年度のパ・リーグ覇者・オリックスが、ここに来てさすがの戦いを見せている。夏頃まではソフトバンクと西武の一騎打ちかと思われたが、一気に調子を上げ、熾烈な優勝争いを演じている。

 チーム防御率2.76はリーグトップ。その一方でチーム打率.245(リーグ3位)ながら本塁打数85本はリーグ最少である。つまり、投手陣の奮闘がチーム躍進の原動力になっていることは間違いない。
※成績は9月20日現在

右の大砲候補がほしいが...

 そこで今回のドラフトだが、これまでのような戦いに徹するなら投手力をさらに強化して盤石にするか。それとも昨年の本塁打王・杉本裕太郎が苦しんでいる今、ファームにも見当たらない右打ちのスラッガーを筆頭に"攻撃力"の強化に向かうのか。この2択となるだろう。

 投手力強化なら"快速左腕"不在の現状を鑑みると、矢澤宏太(日本体育大/173センチ・72キロ/左投左打)がマッチする。小柄でも試合終盤まで140キロ台後半が維持できる持久力は大きな魅力。変化球もスライダーにバリエーションをつけながら、チェンジアップが効果的だ。まだ力任せに走ってしまうラフな面も残るが、年齢的には1年後輩にあたる宮城大弥の精緻な投球に接することが、絶好の"教材"になるのではないか。

 先発陣に厚みを加えるなら、社会人の吉野光樹(トヨタ自動車/176センチ・78キロ/右投右打)の実戦力の高さを買いたい。また、今季はなかなか本来のメリハリの効いた投球が見られないが、昨年の隙のない投球なら即戦力レベルの河野佳(大阪ガス/176センチ・78キロ/右投右打)を、もし2位で指名できたら大収穫だろう。

 ファームに目を向けると、2年目の大器・山下舜平大に次ぐ高校生の有望株が何枚かほしいところだ。

 球威と腕の振りの破壊力なら、今年の高校生ナンバーワンと見る大型サイドハンドの安西叶翔(常葉大菊川/186センチ・84キロ/右投右打)。爆発力抜群のフィニッシュに伸びしろを感じる茨木秀俊(帝京長岡/184センチ・84キロ/右投右打)に、この春から驚異の成長曲線を描く別所孝亮(大阪桐蔭/183センチ・87キロ/右投右打)の両右腕も将来性抜群の逸材である。

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