イスラエル軍の「一撃必殺」格闘術クラヴマガに54歳・漫画家がガチ“道場破り”!?

イスラエル軍の「一撃必殺」格闘術クラヴマガに54歳・漫画家がガチ“道場破り”!?

2日間にわたったチャレンジを終えて充実感ある表情の岡村氏(左)と、鬼教官として厳しい指導に当たってくれたクラヴマガ・ジャパンの川畑勇人インストラクター(右)

毎週金曜日更新のWEB連載漫画『50代の☆ リアル体験入門 ドラゴン先生格闘ロード』の第3闘で新たな挑戦が幕を開けた。プロレス(DDT)、システマに続く過酷な道場破りの舞台として、漫画家・岡村茂氏=ドラゴン先生が選んだのはクラヴマガだ!

現在54歳ながら、漫画家界No.1を自認する肉体は、直近でベンチプレス135キロ、バーベルスクワット145キロを誇り、本物の格闘家からも驚異の目で見られるほどという岡村氏。トレーニングを重ね、道場破りの決行日から逆算して酒を断ち、筋肉を完璧なコンディションに仕上げる日々…。

その挑戦の一部始終を自ら漫画に描き、週プレNEWSにて配信しているわけだが「商売道具である腕や手を負傷する」リスクをものともせず、まさに前代未聞! しかし「自分の肉体がどこまでのものか試したい、そして疲れている同世代のオジさんたちに少しでも元気を与えられれば…」と一念発起、実写画像も交えたガチなドキュメント作品は、早くも格闘技ファンから注目を集めている。

第3闘のターゲットとして、ドラゴン先生がクラヴマガを選んだのは他でもない。先日、週プレNEWSに掲載された人気女子プロレスラーで筋肉アイドル・才木玲佳(れいたん)のインタビュー記事に触発され、この格闘ロードの最終目標を「れいたんとプロレスの試合をしてマットに沈めること」に定めたのが理由だ。

「れいたんに勝つには」――思い悩むドラゴン先生に、編集部から「スピードをつけること」というアドバイスが届く。

クラヴマガ――ヘブライ語で「接近戦闘術」が名称のいわれとされる。イスラエル軍の戦闘術として生まれ、FBIやSWATなどアメリカの政府機関でも活用、民間向けのスクールでも普及している。世界でも最も緊迫度の高い紛争地帯といえるイスラエル生まれの格闘技だけに『生き残るため』という目的をもった戦闘術でもある。

完全実戦主義を標榜し、アメリカやイスラエルの人々が好む、闘いにおける実用性や効率性、合理性などの高さがベースになっているが、そのクラヴマガといえば「攻防一体」と「条件反射」の2本立てで語られる。

相手が襲ってきたら一撃必殺。初手で守り、守ると同時に攻撃し、一瞬でダメージを与える。これが攻防一体だ。また、人間がもつ条件反射を動きに取り入れているので、いざという時に自然に体が反応するのも大きな特徴である。それらを身につけて実践し、極めるために必要なものこそ「スピード」なのだ。

軍隊戦闘術であるだけに、指導する立場からいえば「今日教えたことは今日できるようにさせる」のが目標とか。ブートキャンプさながらの迫力で発せられる動作の指示は、トレーニングというより「修行」というにふさわしい。

では、今回もドラゴン先生の道場破りの模様をダイジェストでお伝えしよう。

クラヴマガへのチャレンジは、前回のシステマ同様、2日にわたって行なわれた。突撃したのは、東京・千代田区九段南にあるクラヴマガ・ジャパンの市ヶ谷トレーニングセンター。

こちらではベルトシステムを採用、習熟度に応じたクラス分けをしている。挑戦初日、ドラゴン先生が訪れた時、まさしく行なわれようとしていたのはレベル1。基本的な打撃と護身の動きを身につけることを目的とする通常クラスだ。

小手調べのチャンス! 早速、持参したウェアに身を包み、赤・白・グリーンの空間であるトレーニングルームに足を踏み入れたドラゴン先生を指導してくれるのは、クラヴマガ・ジャパン公式認定インストラクターにして、クラヴマガ・ワールドワイド公式認定インストラクターでもある川畑勇人氏。厚い胸板に、ばっちりとキマったヘアスタイル、そして相手を射るような鋭い目つき…。ストリートファイトで恐いのは、きっとこういう人なんだろう…。

まずはウォーミングアップ――クラスは川畑氏の号令に合わせて全員が一斉に動く! まさに鬼教官の元で厳しく指導される新兵のようだ。

腕立て伏せでも、初めは普通の速度で始め、号令に合わせてスローダウン…また次の号令でスピードアップ!という変速スタイルで行なう。筋肉自慢のドラゴン先生だが、つくり込んだ肉体が逆に重い鋼の鎧(よろい)をまとったかのように自らを苦しめることになるのだった…。

続いて、打撃のトレーニングへ。レベル1は基本的に素手での攻防になる。しかし、レベル1を軽く見ると、それは間違い。実はレベルの高いクラスの会員が基本の復習のために受講することも多いという。つまり、簡単ではない中で「軍隊戦闘術」であるクラヴマガは、他の受講生の動きから遅れ、リタイアすることなど許してくれないのだ。

先述したように、クラヴマガは「一撃必殺」。拳を打ち込んできたり、頚を絞めにきた相手への反撃機をとらえたら、まずは一撃でダメージを与え、相手の戦闘能力・戦闘意欲がなくなるまで、殴る、蹴る! それもすさまじいスピードで…。

トレーニングでは相手が構えるパッドに、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ! パッドがあるから、相手は倒れない。しかし、それでも倒すつもり100%で号令があるまで拳を叩き入れ続けならなければならないという地獄。ダメ出しの烙印を押されると、川畑教官がドラゴン先生の真横に立ち、耳元で叱咤する事態が待っているのだから恐ろしい…。

さらに、キック! まずは川畑教官の目にも止まらぬ、より具体的にいえばカメラのシャッターも追いつかない、まさにマッハのデモンストレーション。唖然としながらも、これを身につけなければ帰れない!と気持ちを整え、なんとかついていくドラゴン先生。実は、システマで身につけた呼吸法がそこで役にたってくれた。

時折入る水分補給のインターバルは、砂漠のオアシスだ。息を整え、ハフハフ喘ぎながら、意地で立ち続けるドラゴン先生だが、すかさず残り20分からは護身の課題。こちらも半端ではないスピードでトレーニングが行なわれる。襲ってくるのはひとりとは限らず、前から後ろから、同時に襲ってくる相手を攻防一体でしとめなければ、こちらの命がないのだ。

そして、動き続けること1時間…。なんとか燃え尽きることなく課題をクリア。解散後には会員2名に入門した動機や学んできた成果などを取材した。作品中でも紹介予定なので、試してみようという読者は参考にしてほしい。

さて、挑戦2日目! この日は同じ場所での川畑教官とのマンツーマントレだ。や公式認定トレーナーでワールドワイド公式認定トレーナーでもある中村康之氏も参加。ウォーミングアップではドラゴン先生のペア相手になってくれた。

もっとも、この「ペア」というのが実は曲者。ペアで同じ動き、あるいは左右を入れ替えた動きをすることで相手のペースに合わせなければいけないというプレッシャーが生まれる。

「動きが遅れたら、このキャンプから出て行きな!」とでも言いたげな表情で川畑教官が見つめる中、スタートから体力MAXで頑張るドラゴン先生。ペア相手が自分を助けてくれるわけじゃない、これまでの挑戦で最もキツい…と苦悶の表情で汗がとめどなく噴き出す。

だが、実は川畑教官はこう見抜いていたという。「ドラゴン先生はその肉体にして、瞬発力には驚かされるものを持っている。そのパワーを発揮できるのは素晴らしいが、その分、体力の消耗が激しい…」と。

さらに、続く課題では凶器を持つ相手に襲われた時、いかに対処し、やられる前にやるか!?を実践指導。川畑教官のデモをじっと見つめ、頭の中で反すうするドラゴン先生。そのコピー能力の高さは、取材に同行するスタッフも毎度感心させられる強みといえる。「こうやります」と見せられたものを、意外にすんなり真似できてしまうのだ。真似ができれば、あとは全力を出すだけだ!

その全力が百戦錬磨の鬼教官にはどう映ったのか? 認められることはできたのだろうか? ぜひ、配信中の本編で確かめてほしい。

この道のめざす先に待つものは何か。漫画を楽しみながら、その進化の過程を追っていくと、読者自らも励みになり、元気が湧いてくるはず? そして自分も強くなりたい!と実践したくなるかも…。

各団体で絶賛を受けた激闘の記録は、週プレNEWSのアーカイブでもご覧いただくことができるので、是非チェックしていただきたい!

★新連載漫画『50代の☆ リアル体験入門 ドラゴン先生格闘ロード』第3闘:クラヴマガ・ジャパン編PART1は「週プレNEWS」で無料配信公開中!

(取材・文/山本イチロー 撮影/五十嵐和博 取材協力/クラヴマガ・ジャパンhttp://www.kravmaga.co.jp)

★挑戦の模様を動画でも! 岡村茂氏本人が制作するオリジナル配信がYoutubeで公開中!

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