日本初上陸目前! クリフダイビングを初めて見た記者が感じた3つのこと

日本初上陸目前! クリフダイビングを初めて見た記者が感じた3つのこと

(提供:リアルライブ)

 8階建てビルの高さの崖から生身でダイブするエクストリーム・スポーツ「レッドブル・クリフダイビング・ワールドシリーズ」が間もなく日本にやってくる。10月15日(土)、16日(日)に和歌山県白浜町の三段壁で日本初開催となる大会を目前に、前節ボスニア・ヘルツェゴビナ大会を現地で生観戦してきた記者が、初めて見たクリフダイビングの感想を紹介しよう。

【競技というより気分はフェス】
 クリフダイビングは単なる肝試しではない。ちゃんと国際審判がいて、オリンピックの高飛び込みと同じく演技の芸術点を競い合うスポーツなのだ。しかし、会場の雰囲気となるとだいぶ変わってくる。静まり返る会場で選手の着水をじっと見守るのがオリンピックだとしたら、クリフダイビングはアップテンポのBGMとDJのマイクパフォーマンスがガンガンに鳴り響くフランクな雰囲気の中で競技が行われる。

 クリフダイビングではDJの紹介によって最高28メートル(女子は同21.5メートル)の飛び込み台にダイバーが登場する。台に上がった彼らは顔をこわばらせることもなく、みな白い歯をこぼしながら観客に手を振るサービス精神をみせる。格闘技のようにダイバーにはそれぞれの入場曲があるようで、ノリの良い南米出身のダイバーなどは音楽に合わせて飛び込み台の上で踊りだしてしまうほど。とにかく自由なのだ。そんなフランクな雰囲気だからギャラリーもとってもリラックスしている。Tシャツ、ジーパン、サングラスでビール(もちろんレッドブルでも)片手に命知らずの勇士たちの挑戦を見届ける。それがクリフダイビング観戦の楽しみ方だ。

【ダイバーだって本音は怖い】
 オリンピック競技の高飛び込みが10メートルの高さからプールに飛び込むのに対して、その三倍近い高さから海や川に飛び込むクリフダイビング。記者も飛び込み台に立たせてもらったが、8階建てビルに相当するその高さは恐怖としか言いようがなかった。足をピンと伸ばして立つことができず、身体が恐怖を覚えてか飛び込み台から降りても足の震えがしばらく止まらなかったほどだ。

 飛び込み台では笑顔を振りまくダイバーたちも、本音は相当な恐怖を感じている。ボスニア・ヘルツェゴビナ大会で初日、女子の首位に立ったヤナ・ネスチャラバ(ベラルーシ)は率直な気持ちを明かしてくれた。「怖くないのかって? もちろん怖いわよ。だから着水までの動きをルーティンとして身体に染み込ませるため何度も練習するの」

 一方、ベテランダイバーは精神を極限まで集中させることで恐怖心に打ち勝つ方法を知っている。クリフダイビングの第一人者であるオーランド・デュケ(コロンビア)はこう語る。「飛び込み台に上がったら、下に何万人の観客がいても俺はダイブのことしか考えない。自分自身のゾーンに入るんだ」

【着水時の衝撃はものスゴイ】
 28メートルもの高さから人が飛び込んだ時、着水時に身体が受ける衝撃の強さはオリンピック高飛び込みの約9倍にも達するという。ダイバーが着水する時には「ターンッ」という聞いたことのない衝撃音が鳴り響く。その独特の音は是非一度耳にしてほしい。

 その衝撃を少しでも回避するため、ダイバーは身体をまっすぐに伸ばして水面に対して垂直に着水する。もしも、身体の角度が少しでもずれた場合、水から上がってきたダイバーの身体は真っ赤に腫れ上がる。デュケはその衝撃をこう例えてくれた。「時速85キロの車で壁に衝突したようなものかな。着水に失敗すると交通事故に遭ったような感じになるよ」

 タイトルをほしいままにする「王者」ギャリー・ハント(英国)もこう語る。「最初のうちは失敗してアザだらけになったよ。でも、キックボクサーが何回も蹴られて強くなっていくように、何度も飛び込んでいくうちに僕らの身体は鍛えられていくんだ」

 最後に、世界各地の断崖絶壁を制覇してきたハントに飛び込んでみたい場所を聞いた。「いつか南極の氷山からダイブしたい。もちろんその時はウエットスーツだけは着させてもらいたいけどね(笑)」

 精神と肉体の限界に挑む、究極のエクストリーム・スポーツ「クリフダイビング」。15日から始まる日本大会では、無料の観戦エリアと有料の観戦用の船が運行されるほか、大会中の様子はRed Bull TV(http://www.redbull.tv/live/AP-1KNHPR8C11W11/red-bull-cliff-diving-world-series)とAbema TVで生中継される予定だ。

【Red Bull Cliff Diving】
http://www.redbullcliffdiving.com/ja_JP

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