大使館で入団会見 乾貴士獲得でベティスが弾くソロバン

大使館で入団会見 乾貴士獲得でベティスが弾くソロバン

入団会見でユニホームを披露する乾貴士(C)共同通信社

日本代表のMF乾貴士(30)が昨12日、都内のスペイン大使館でスペイン1部ベティスへの入団会見を行った。3年契約を結び、「今年で30歳。これが最後の移籍になる」と言い切った。

 16強入りしたロシアW杯の2得点で大ブレークし、「電車に乗ると顔を指さされ、プールに行くと盗撮される。子供の運動会に出たら(知らない人が)寄ってくる」と反響について笑いながらコメント。しかし、4年後のカタールW杯について聞かれると、「4年後ですか……。1年、1年頑張って4年後に選ばれたら……」と歯切れが悪かった。

 スペインのクラブが加入選手の母国で入団会見を開くのも、現地大使館で行うのも、史上初だという。創設110年を迎えるスペイン南部の人気クラブによるVIP待遇には、もちろん思惑がある。

「昨年4月にスペイン国王のフェリペ6世夫妻が来日した際、安倍首相夫妻が主催した夕食会に、乾も出席している。スペインでは日本の顔として認知され、W杯で活躍したことでさらに知名度は上がった。かつて三浦カズや中田がイタリアへ渡った時、所属クラブにスポンサーなど多額のジャパンマネーが流れた。戦力面だけでなく、“広告塔”としてスタジアムに広告を出してくれる日本企業を引っ張ってきたり、テレビの放映権やグッズの売り上げなどに貢献してほしいと考えています」(スペインサッカー関係者)

 観光の起爆剤としても乾は期待されている。

「日本でスペイン観光といえば、マドリードとバルセロナの2大都市にほぼ限定されている。日本人観光客を南部のアンダルシア地方に呼び込みたいという構想です。乾も30歳を迎え、コンディションの負担などもあって日本代表を引退してクラブに集中したいと思っている。しかし、ベティスとすれば、日本代表エースの肩書をつけ、いつまでも注目される存在であってほしいと願っている。この温度差が今後の懸念材料です」(前出の関係者)

 プレー以外でも乾の責任は重大なのである。

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