元祖飛ばし屋・福嶋晃子が救世主、渡邉彩香の逆襲が始まる!

元祖飛ばし屋・福嶋晃子が救世主、渡邉彩香の逆襲が始まる!

渡邉彩香は、シーズン後半の自身への期待を語った(撮影:村上航)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目◇11日◇軽井沢72ゴルフ北コース(6,655ヤード・パー72)>

ツアー通算3勝の渡邉彩香が、1イーグル、4バーディ、2ボギー「68」をマーク。トータル3アンダー・37位タイで4試合ぶりの予選通過を果たした。


今季第4戦「アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI」で3位タイに入った渡邊。3年ぶりのツアー優勝も期待されたが、その後は17試合に出場して予選落ちが12試合と思わぬ不調に喘いでいる。賞金ランキングも71位にまで落ち、このままでは5年間守り続けてきたシード権を手放すことさえ十分考えられるほどだ。

その原因は何といってもドライバーショットにある。飛ばし屋の宿命ともいえるが、フェアウェイキープ率が45パーセント(101位)と圧倒的に低い。飛距離を抑えてでも曲げないショットを打つべきなのか?片方だけに曲がる球を打つべきなのか?…考えるうちにダイナミックなゴルフがセールスポイントの渡邊がこじんまりとまとまろうとしていた。もちろん、それではよくないという気持ちもあった。だが、目の前に深い霧が立ち込め、どの方向に歩いていけばいいのか分からない状態だったという。

そんなとき、たまたま今大会に福嶋晃子が出場するという情報が入った。福嶋のキャディや妹である浩子にもお願いし、練習日に福嶋姉妹と同組でラウンドする機会を得た。ツアーから離れた現在でも圧倒的な飛距離を誇り、今大会のドライビングディスタンスでも1位タイの271ヤードを記録した福嶋ならば、自分の悩みを理解してくれるのではないだろうか。その狙いは見事に的中する。

「ティショットが曲がらないことに越したことはないけど、それよりも飛距離という武器を持っているでしょう?といわれたんです。そのうえで、飛ばし屋としてのゴルフの組み立て方やマネジメントを教わりました」。

“福嶋さんにも曲げたくないと思った時期があったんだ”“結果的にドライバーショットを曲げたっていいんだ”と思えるようになっただけでも、気持ちがかなりラクになったという。目の前の深い霧がスーッと晴れていくことを実感できた。

「9ホールのラウンドでしたが、ずっといろんなお話をしていただいて、それがすべて自分にとって金言になりました。ものすごく濃い1日を過ごせました」と興奮気味に語った渡邊。

詳しい話は「絶対に秘密です」と明かしてはくれなかったが、この日マークした「68」という数字がその効果を証明している。「残り試合はまだありますし、ここから一気に巻き返していきます」と約束した渡邊。福嶋の期待に応えるためにも、中途半端なゴルフはしないと決意を新たにしていた。(文・山西英希)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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