「感覚でやっていた」パットを理論的に見直し “武器”を取り戻した香妻琴乃が優勝圏内に浮上

「感覚でやっていた」パットを理論的に見直し “武器”を取り戻した香妻琴乃が優勝圏内に浮上

4年前のパット女王・香妻琴乃が復活!?(撮影:上山敬太)

<CAT Ladies 2日目◇18日◇大箱根カントリークラブ(6,704ヤード・パー73)>

2アンダー・23位タイからスタートした香妻琴乃が、6バーディ・2ボギーの「69」でラウンド。トータル6アンダーまで伸ばし、順位も4位タイと大きく上げ、優勝争いに名乗りを挙げた。


1番からスタートした香妻は、「ショットもパットも良かった」と話した前半で4つスコアを伸ばした。後半に入ると、「(体が)左を向きすぎていたと思う」とショットに乱れたが出たものの、2バーディ・2ボギーのパープレーでまとめ、今季レギュラーツアーで初となる60台をマーク。出場6試合ぶりの予選通過を果たした。

ここまで、パットに悩んでいた香妻。2014年シーズンには平均パット数(パーオンホールのパット数)でツアー1位を記録したこともあるが、今は「ショートパットもタッチが合わず、自信を持って打てなくなった」とグリーン上での輝きを失っていた。

そんな現状を打破するため向かったのが、恵比寿にあるレッスンスタジオだった。「東浩子ちゃんが行って、パットが良くなったと聞いて行きました。それがいい方向に出ました」とこの打開策が奏功した。「これまでは感覚でやっていた」というパットを理論的に一から分析。動画での確認や、パットを数値化することなどから「アドレス時のボールが遠い」、「スイングスピードが遅い」という問題点が浮上した。

ここで出た結果を生かし、「パッティングのリズムがゆっくりで、テイクバックでヘッドが揺れながら上がっていたのが、今週はなくなりました」と課題克服の糸口にした。また、弟の男子プロ・陣一朗にも意見を求め、「ボールに線を引くのも一本の細い線じゃなくて、太めの方がストロークしやすく、ラインもその方向に打っていきやすい」というアドバイスを実践。他の選手にも意見を聞き、さまざまな角度でパットを見直した。

その結果が、この日のスコアに繋がった。もともと「パットさえ良ければ…、というのはずっと思っていた」と話した香妻。悩み解消の糸口をつかみ、一気に優勝圏内に浮上した。

「毎試合優勝は狙っていきたいですが、まずは課題をクリアし、ベストを尽くしたい。そうすれば、結果は出るんじゃないかなと思います」と、その視線はしっかりと前を向いている。かつての“武器”を取り戻した香妻が、その存在感を最終日も発揮する。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

関連記事(外部サイト)