日本ツアーは今でも不思議だと思っている【アン・シネ インタビュー〜日本参戦編〜】

日本ツアーは今でも不思議だと思っている【アン・シネ インタビュー〜日本参戦編〜】

セクシー・クイーンことアン・シネが胸の内を語った(撮影:村上航)

先週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で「今年、推薦で出場が決まっているのは今週が最後です」と現時点での今季の日本最終戦を終えたアン・シネ(韓国)。来季の出場権をかけたセカンドQTにエントリーにしているものの、最後まで「出場するかは考え中です」と話すに留まった胸の内を赤裸々に語った。まずは日本に来た初年度を振り返る。


Q:日本に来ての2年間を振り返ってください
振り返ってみても、日本での生活はまたとない貴重な経験だったと思います。特に2年前に来ることを悩んだことを考えると、とてもいい判断をしたと思います。日本で学ぶことも感じることも多かったです。とても楽しい時間でした。

Q:日本に来て一番変わったことは何ですか?
日本のみなさんにお目にかかって日本の文化を感じることができたこと、学ぶことができたことが一番の変化だと思います。

Q:日本に来る前と来たあとで日本ツアーに対する印象に変化はありましたか?
日本と韓国は近い国なので、来る前はゴルフツアーも似ているだろうと思っていました。言葉の単語や歴史など共通する部分もあるので、私は韓国人にとって日本が一番近しい国だと思っていました。ですが、来てみるとツアーは本当に正反対というか、違った部分が多いです。当初、不思議に思いましたし、今でもまだまだ不思議に思っています。

Q:何を一番不思議に感じましたか?
韓国という国はゴルフだけに留まらず全般的な話ですが、新しいものが好きで変化を好む傾向にあります。日本は逆で、人やもののあるがままを引き継いでいく、伝統のようなものを守っていく。そういった傾向にあると思います。歴史が深いというのもそうですよね。つないでいくという考え方が、韓国とは違うのかなと思います。

Q:日本ツアーデビュー戦(17年のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ)はいかがでしたか?
非常にたくさんのギャラリーがついてくれて、日本は「ゴルフツアーに関心が高い人が多いんだな」と感じました。関心の高さをある意味うらやましく感じました。韓国では野球、サッカー、オリンピックなどのスポーツは非常に関心が高いのですが、それらに比べるとゴルフはそうでもない。自分が情熱を持って打ち込んでいるものに対して、関心を持ってくださったファンがいるというのはうらやましくありました。韓国でも同じようにゴルフトーナメントに関心が高ければ、選手たちはもっとモチベーションが高くできるだろうな、とも思いました。

Q:とても関心を集めた1年目でしたが、成績についてはどう思いましたか?
総じて色々なことを経験した1年だったと思います。韓国ツアーで優勝したときも思ったことですが、ゴルフは常に自信を持ってやらなければいけないスポーツだと思っているのですが、それができなかった。シードを獲れず、ファイナルQTでも落ちたという失敗を経験した、印象深いシーズンでした。

Q:出場権を獲得できなかった状況でも、翌年も日本ツアー参戦を決めた理由は?
もちろん推薦をいただけたから来ることができたわけですが、出たいと思ったのは、昨シーズンに色々な大会で日本全国回りながら、日本ツアーの良さを感じることができたからです。練習環境の良さ、コース管理が完璧であること、協会の運営が完璧であること、選手とスポンサーの関係が素晴らしいことなど学ぶべきことが多く、長くここでプレーしていたいと思っていました。ですから、呼ばれる機会があれば今シーズンも出場したいと思いました。

Q:ステップ・アップ・ツアーには出場権がありましたが、日本ツアーの出場をレギュラーツアーに絞った理由は?
まずは今年はリランキングがあったので、頑張れば資格を得られると思いました。そして正直なことを言いますと、契約上、韓国ツアーでの試合に出場する必要もあったので、スケジュールを考えて日本のレギュラーツアーと韓国ツアーを行き来するかたちとなりました。

■プロフィール
アン・シネ(安・信愛)/1990年12月18日生まれ、韓国出身。
父親の影響で5歳からゴルフを始める。小学3年のときにニュージーランドへ移住したのを機会に、本格的にゴルフを学び、4年間、同国代表としてプレーした経験も持つ。2008年、韓国でプロ転向し、翌年からツアーに本格参戦。10年には2勝を挙げて賞金ランキング3位に輝いた。15年には韓国女子チャンピオンシップを制している。16年に日本ツアーのファイナルQTで45位に入り、17年シーズンから日本に参戦。一躍“アン・シネ旋風”を巻き起こした。

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