松山英樹が監修 “日本一”コースの全貌が明らかに、テーマは「戦略性と景観美」

松山英樹が監修 “日本一”コースの全貌が明らかに、テーマは「戦略性と景観美」

自身が監修したコースで練習を行う松山英樹 日本のファンにどのようなプレーを見せつけるか(撮影:ALBA)

<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇6日◇太平洋クラブ御殿場コース・静岡県(7,262ヤード・パー70)>

日本のみならず、世界でも有数の名コースとして知られる太平洋クラブ御殿場コースが、全面改修を終えて10月にグランドオープン。今週木曜日に開幕する「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、その全貌を明らかにする。大会開催を控えた5日(月)、都内で改修に関する記者発表が行われた。

世界的なコース設計家のリース・ジョーンズ氏を迎え、昨年から大規模な改修を行ってきた御殿場コース。日本のベストコーストップに選ばれるなど、ゴルファーの憧れの地として君臨してきた名門コースだが、今回は「国際水準へ」を大命題とし、世界で戦うトッププレーヤーからすべてのレベルのアマチュアゴルファーまで、誰もがその良さを実感できるコースへと変貌を遂げた。

まずトーナメント開催の側面から改修を見ると、総距離を延長せずとも戦略性を上げて、難易度を上げることに成功した。今大会は総ヤーデージ7246から7327ヤードに変更。さらに2つのパー5をパー4に変えるなど、トーナメント時はパー72から70へと変化を遂げる。

リース氏はこれまで、米国の伝統的なコース改修を手がけ、メジャー大会開催にふさわしいコースを造り上げてきた。「最近はパー72ではなく、70のコースが増えている。距離を伸ばすのではなく、もともとあるコースのティグラウンドやパーを変えることによって、コースは変わります」と、道具の進化による飛距離大幅アップの時代にあっても、問題なく世界基準のトーナメント仕様に仕上げてきた。

今回のテーマの1つとして挙げられるのが「戦略性」を高めること。コース内のバンカーを1から見直し、グリーン周りの徹底改修により、グリーンの面を変えずとも、見方を変えることによって心理面から難易度を上げている。「グリーンのアンジュレーションが際立つことによって、受ける印象が違ってくる」と、匠らしい改修が選手を苦しめそうだ。

もう一つの大きな特徴は、全ゴルファーにとって共通する部分ともなる「景観美」だ。「ギャラリーの目、テレビを見ている人の目、選手の目からも富士山がどう見えるかを大きなポイントとした」とは太平洋クラブの韓俊社長。5番ティグラウンドからの迫力、6番グリーンからの圧巻の情景、7番はティグラウンド、グリーンともに最高の景観を楽しむことができるようになった。「この3ホールは新たな名物となるでしょう」と、自信をのぞかせる。

アマチュアゴルファーにとっては、ティグラウンドを増設し、それぞれのレベルに合わせた距離で楽しめるようにした。「どのティを使用するかによって攻略法も変わってくる。メンバーやゲストにも十分配慮がなされていることも、国際水準の大事な要素といえそうだ。

また、今回は韓社長の肝いりで、松山英樹を監修に迎えている。「松山選手とプロアマで回ったときに、『大好きなコースで世界でも指折りのコース』との評価をいただき、ムリをいってお願いしました」と、世界のトップであり続ける松山のエキスを注入。「プロからどんな評価がくだるのか楽しみです」と韓社長は話すが、木曜日から始まる熱戦こそが、今回の改修の是非の答えを出してくれることだろう。

【松山英樹:太平洋クラブ御殿場コースの監修にあたって】
米ツアーの数多くの著名なコースで、トップ選手としのぎを削る間に、憧れのオーガスタ・ナショナルや、メジャートーナメントを開催するコースが母国である日本にあれば、どれだけ素晴らしいか。また、どうしたら日本のコースセッティングを世界レベルへ引き上げることができるのか。そんな想いが強くなっていきました。

太平洋クラブ御殿場コースは、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、アマチュア時代と2016年の2度優勝を飾った、思い入れのある好きなコースです。その御殿場コースを私が監修するというお話をいただいた時、世界的設計家のリース・ジョーンズ氏の改修でどのようになるのか、また、自分の意見が他のツアープレーヤーにもどう影響するのか、ワクワクしました。

御殿場コースの設計は、元々素晴らしいです。ところが道具の進化もあり、ハザードはあっても気にならず、プレッシャーを感じないところが多かったので、この機会に、プロゴルファーとしての目線で見直し、将来、海外メジャーに通ずるようなトーナメントを開催しても恥ずかしくないコースを、という想いで意見をたくさん述べさせていただきました。

また、御殿場コースは標高が高いので、普通のコースよりも3%〜5%ほど飛距離が出やすいと思います。そうした時に、Par5のホールをPar4にセッティングすることで、これまでよりもプレッシャーがかかり、スコアにも影響すると思います。実際にジョーンズ氏、太平洋クラブ韓俊社長と打ち合わせさせていただき、マスタープランのチェックはもとより、改修中も進捗状況を連絡いただき、私が海外を転戦している間でも逐一、確認させていただくなどして、納得のいくコースに仕上がったと思います。私は今週、2年ぶりに「三井住友VISA太平洋マスターズ」に出場します。これからの日本のゴルフシーンを牽引する、生まれ変わった太平洋クラブ御殿場コースでのプレーをぜひ観に来てください。

<ゴルフ情報ALBA.Net>