逆転女王には“連勝”が必要だったけど…2位でOKの場合も? 申ジエのガッツポーズに込められた意味

逆転女王には“連勝”が必要だったけど…2位でOKの場合も? 申ジエのガッツポーズに込められた意味

逆転賞金女王の可能性もおおいにありえる!(撮影:佐々木啓)

<大王製紙エリエールレディスオープン 3日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(6525ヤード・パー72)>

逆転での賞金女王獲得には、最低でも今週、来週で2連勝するしかない申ジエ(韓国)が、トータル5アンダー・17位タイからスタートしたムービングデーに「65」のビッグスコアをマーク。トップと1打差のトータル12アンダー・5位タイに順位を上げた。奇跡の女王戴冠は果たされるか?


前日のラウンド後に、「優勝した(今年の)女子プロゴルフ選手権と似ている」と自身の調子について話していたジエ。その言葉通り、この日は、9打差の圧勝劇を演じた舞台を彷彿とさせる猛チャージを見せた。

4番で難しい下り5mのバーディパットを沈めると、会心のガッツポーズ。これを“号砲”に、その後奪ったバーディは7つ。10番から13番までは、50cm〜5mとショートからミドルまでが入り混じったパターを次々と沈め、4連続バーディ。本命が、やはり優勝争いに絡んできた。

「プロにとって“波に乗る”という事はとても大事なこと。今日は集中を切らさず、波に乗ることができました」と、つかむべき流れをその手でつかみきった。「バーディでもパーセーブでも決めるべきところを決めて、勢いづくことがプロには必要」。そんな考えを持つジエは、この日の“勝負のあや”になると感じた4番、12番、そして最終18番のバーディパットを沈め、拳を握った。

ジエはよく勝負どころでガッツポーズを繰り出すが、それに対しての“哲学”も持っている。それは「喜びを感じた瞬間に体で表現できるようになれば、プレーが楽しくなる。逆境の時にも、そのムードを変えるためガッツポーズをします」というもの。この行動が自分への鼓舞となっている。「女子プロ選手は恥ずかしいという気持ちがあるのか、控えめな人が多いですけどね」と笑ったが、こうやってジエは数々のしびれる場面で、流れを自分のものにしてきた。

現在トップの4人のなかにはアマチュアの上野菜々子(東海大付属大阪仰星高3年)も名を連ねる。仮に上野が優勝した場合、ジエは単独2位でも優勝賞金と同額の1800万円を獲得。そのためアン・ソンジュ(韓国)の順位次第では、優勝以外でも逆転女王の可能性が残されることになる。

だが、そんな細かい条件はジエの目には映っていないようだ。「明日は全ホールでガッツポーズができるように頑張ります」。賞金女王の座は、自らの手…その拳で手繰り寄せる。(文・間宮輝憲)

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