賛美歌に涙 申ジエの同一年度メジャー3勝を支えた子どもたちの愛

賛美歌に涙 申ジエの同一年度メジャー3勝を支えた子どもたちの愛

ウィニングパットを決め、優勝の喜びに浸る申ジエ(撮影:鈴木祥)

<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇25日◇宮崎カントリークラブ・宮崎県(6471ヤード・パー72)>

金字塔を打ち立てた。国内女子ツアー初の同一年度公式戦3冠を達成した申ジエ(韓国)。「信じられない1日でした」と、激戦の19ホールを振り返った。


最終組を回るジエとペ・ヒギョン(韓国)がトータル11アンダーでならび、プレーオフに突入。1ホール目でパーセーブに失敗したヒギョンに対し、難なくパーとしたジエに軍配が上がった。「メジャーでは震えを覚えます。最後はドキドキしながらやりました」というものの、貫禄の逆転勝ちだった。

首位と3打差からスタートしたジエは、終盤の14番をボギーとしたが、5バーディを奪い猛追。ファイナルラウンドで際立った強さを見せるジエらしく、経験と力で他をねじ伏せた。「プレーのレベルアップができた1年。賞金女王になれなくて残念でしたが、悔いを残さない1年となった」と振り返る。

自己採点は90点。「来年は賞金女王になって、周囲にもっと配慮できる人間になりたいです」と、今季逃したタイトルのためにも成長した姿で戻ってくることを約束した。プレーヤーとしても一流、人としても一流になるため、ジエにとってこの宮崎での1勝は、これまでにないほど計り知れない価値を持つ。

というのも、5年連続で訪れている宮崎市内の児童養護施設に今年も顔を見せた際、「子どもたちが韓国語で賛美歌を歌ってくれたんです。普段は絶対に涙を見せたりしませんが、泣いてしまいました」と、月曜日のできごとを振り返った。そんな子どもたちから贈られた愛に応えることができたと、とびっきりの笑顔を見せた。

強さだけでなく、優しさもまとったジエ。日本ツアーに本格参戦してから5年、毎年のように逃してきた女王の称号をつかみ取るため、短いオフもあらゆる面で自分磨きに力を入れる。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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