【初シード選手の素顔:木下稜介】「もともとゴルフはあまり好きじゃなくて。野球の方が楽しいでしょ(笑)」

【初シード選手の素顔:木下稜介】「もともとゴルフはあまり好きじゃなくて。野球の方が楽しいでしょ(笑)」

木下稜介はゴルフより野球が好きだった?(撮影:鈴木祥)

いよいよ今週の「東建ホームメイトカップ」で、新シーズンの国内開幕を迎える男子ツアー。今年を彩る新たな精鋭たちはどのようなプレーヤーなのか。初の賞金シードを獲得した選手の素顔を紹介していく。今回は木下稜介。


2014年にプロ転向。16年は出場したツアー6試合ですべて予選通過を果たしたが、逆転シードをかけて臨んだ「カシオワールドオープン」では予選落ちに終わった。17年はツアー10試合に参戦したが、そのうち予選通過は3試合のみと苦戦。同年のQTで日本勢最上位のランク3位に入り、昨季前半戦の出場権をつかんだ。「フジサンケイクラシック」で4位タイにはいるなど順調に成績を残し、賞金ランク54位に食い込んだ。プロ入りから5年、ようやくシード選手として戦うシーズンを迎えた。

■賞金シードが確定した瞬間はどんな思いでしたか?
「ほっとしたというのが一番です。フジサンケイクラシックで(賞金総額が)1300万円くらいになりましたが、僕の中では1500万円は必要と思っていたので、安心はできなくて。確実になったのが、ダイヤモンドカップ(16位タイ)ですね。出場権がなくてマンデー(予選会)を通って出たんですが、この試合でほぼ決まりました。正直、QTにいかなくていいというのが一番大きいですね(笑)。QTに落ちたら来年の仕事がないので」

■ご家族などに報告は?
「みんな、動向を気にしていて、決まった時には色々な方から連絡を頂きました。親は喜んでいたというか、ほっとしていたというか。もともとゴルフを始めたのも、父に半強制的にやらされたという感じがあったので(笑)。その分、一番ほっとしてくれていたのかもしれないですね」

■半強制的に、というと…?
「もともと、父がゴルフをやっていて練習場に連れていかれたのがきっかけです。小学4年くらいからゴルフと野球を始めたんですが、最初は、ゴルフはあまり好きじゃなかった。子供だから、野球のほうがみんなで練習できるし楽しいでしょ。でも、試合に出るようになったらゴルフをメインにやるようになって。父にしたら、“ゴルフのための野球”だったみたいです(笑)。5年かかったけどやっとシードが獲れて、喜んでくれました」

■プロ転向から5年目の初シード。5年は長かったか、短かったか、いかがでしょう。
「いやあ、長かったですね。正直、シードくらいすぐに獲れると思っていたんですけど、やっとという感じです。毎年ツアーで何試合かは出させて頂いていたんですが、17年は前半戦でほぼ予選落ち。苦しくて、思うようにいかなくて…うん、ちょっと長かったですね」

■苦しかった17年から何か変えたことはあったんですか?
「トレーニングのメニューを変えました。3年前まではウェイトトレーニングを結構やっていたんですが、それで体のバランスが崩れて、球が曲がってしまって。ベンチプレスとか上半身のウェイトをやっていたんですけど、インパクト辺りで力が入りすぎてしまったんです。なので、今年の冬は上半身は腕立てだけ、あとは下半身や体幹のトレーニングをメインに変えました。自重でウェイトをあまり使わずにやった結果、バランスのいい体ができたかなと思います」

■体作りには、かなり気をつかう?
「ゴルフを始めたときから、毎日寝る前にしっかりストレッチをやってますね。風呂上がりに30分。疲れがとれるのと、もともとすごく体が硬かったので。スポーツ選手は体が硬いとケガをしやすいとも言われますし、スイングのためにも、柔らかい方がいいかなと」

■プレー中には、なにか心がけていることはありますか?
「どうだろう、結構イラッとすると顔に出ちゃうので、そこがまだまだですかね。周りにも言われます。18ホールやってたら、ミスショットが出た時に『なんでここでこういうミスが出るんだ!』となっちゃいますね(笑)。今年はそこを直したいです」

■今季は満を持してのフル参戦ですね。この先の目標は?
「海外でプレーしたいというのはずっと思っています。それに向けてのスタートラインにやっと立てたかなと。来年は優勝して、機会があればアメリカのQTもトライしていきたいなという気持ちは常にあります。複数年シードを獲ってアメリカにというのが理想ですね」

<ゴルフ情報ALBA.Net>