【初シード選手の素顔:比嘉一貴】「体が小さくても、世界で戦える」

【初シード選手の素顔:比嘉一貴】「体が小さくても、世界で戦える」

小さい体で世界と戦う比嘉一貴が素顔を語る(撮影:村上航)

いよいよ今週の「東建ホームメイトカップ」で、新シーズンの国内開幕を迎える男子ツアー。今年を彩る新たな精鋭たちはどのようなプレーヤーなのか。初の賞金シードを獲得した選手の素顔を紹介していく。今回は比嘉一貴。


沖縄県で生まれ育ち、松山英樹らを輩出した東北福祉大を出た比嘉一貴。身長は158センチと小柄ながら、昨年、アジアンツアーの下部で初優勝を挙げた。17年は国内ツアーのQTに臨むも、スコア誤記によりサードで失格。2018年はアジアを転戦しながら、国内ツアーにも推薦や予選会を勝ち上がるなどして参戦した。出場はわずか9試合。しかし賞金ランク60位に入って賞金シードを獲得した。

■最後までアジアと日本の転戦が続きましたが、シードを獲った実感は?
「うーん…難しいですね。ほっとしたわけでも、嬉しいというのもあまりなくて。1年遅れてしまったので、もっと早くこの場に立ちたかったという方が大きいです。もちろん、周りからおめでとうと言って頂けたのは嬉しいですが、それよりも次のシーズンを早くやりたいという気持ちが大きいです」

■大学の先輩・松山選手らに、シード獲得の報告は?
「大学の監督と、松山さんに報告しました。カシオワールドオープンが終わってすぐにマレーシアに行かないといけなくて、レンタカーを返したり飛行機に乗ったりで慌てていて、マレーシアに着いてから連絡したんです。そしたら、『遅いよ』って(笑)」

■やっぱり、憧れは松山選手?
「そうですね。ただ、見本にしていたのはルーク・ドナルド選手です。体格が小さくて、飛ぶほうではないのですが、世界ランク1位まで上り詰めた。190cmクラスの選手が海外にはたくさんいる中で、飛距離では太刀打ちできない。フィジカルで負ける部分があっても、それで世界一になった人がいるんだと」

■それでいうと、比嘉選手も小柄ながら活躍されていますよね
「僕みたいに小さい人でも、プロの世界で戦っていけるというのを見せたいですね。僕と同じような人を勇気づけるじゃないですけど、頑張ろうと思ってもらえるプレーをしたいし、誰でも夢のあるスポーツだというのを見せられたらなと思います。プロのスポーツ界では、体が大きくてめぐまれた体格の選手も多いですからね」

■ゴルフ以外では、なにかスポーツはされていたんですか?
「ゴルフをやる前は、ハンドボールをやっていました。ゴルフ1本に絞ったのは、中学に入ってからです。所属していたハンドボールのチームは強かったんですが、自分がいいプレーをしていて負けちゃったりすると、チームのせいにしてしまう自分がイヤで、団体競技には向いていないなと思いました。ゴルフの方がシンプルで、課題も反省しやすい。楽しいのは団体競技だけど、個人の方が僕には向いているのかな」

■課題でいうと、今取り組んでいることはなんですか?
「一番は、やっぱりドライバーの飛距離。飛ばない方ではないと思いますが(昨シーズンは281.74ヤード)、僕の飛距離だと、バンカーなどのトラップにひっかかりやすい。日本でやるなら今の飛距離でも十分かもしれませんが、海外にいったらまだまだ。それに、40ヤード以内のアプローチも強化したいですね。挙げたらキリがないです」

■海外も転戦する中で、モットーにしていたことなどはありますか?
「なにごとも“寝れば治る”!とは思っていますね(笑)。調子が悪いのも、体調が悪いのも、機嫌が悪いのも、寝れば治ります。万能薬ですね」

■なるほど(笑)。ポジティブな比嘉選手ですが、今後については?
「優勝ですね。僕が言うと怒られるかもしれませんが、やっぱり勝ちたいです。日本に限らず、アジアや欧州など色々なツアーでシードも獲ってやっていきたいと思っています。次の目標は、やっぱり違う国のシードを獲ること。そのためにも、日本のシードはずっと持っていたいなというのはありますね」

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