昨年覇者の時松隆光 ベストスコアを出しても不満足!?

昨年覇者の時松隆光 ベストスコアを出しても不満足!?

ベストスコアタイにも浮かない表情 それには理由が…(撮影:村上航)

<関西オープン 3日目◇25日◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇6979ヤード・パー72>

「今の自分では、この先の成長はありえません」

ラウンド中以外は笑顔を絶やさず、明るいキャラクターがウリの時松隆光。2日目を終えて3アンダーと思うようにスコアを伸ばせずにいたが、この日はベストスコアタイとなる7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。順位を21位タイから8位タイにまで上げてきた。ディフェンディングチャンピオンの意地を見せただけに、ホールアウト後はご機嫌かと思いきや、うかない顔をしているではないか。

「確かに今日のスコアはよかったと思います。ただ、今平(周吾)さんのコメントが気になって仕方がないんですよね……」

時松が指摘するコメントとは、初日、今平がラウンド後に語った次のひと言だ。

「全米プロでは単にコース(ベスページステートパークゴルフコース・ブラックコース)が難しかっただけで、調子はそれほど悪くありませんでした。その後だけに、今回のコースはものすごく簡単に感じるし、楽にできますね」。

このコメントから2つのことが気になったという。1つは調子が悪くない今平でさえ、予選通過できなかったこと。だとしたら、自分が出ていたらどうなっていたのか。もう1つは今回の開催コースに対して、少しも自分は簡単だとは思えなかったことだ。

「もうその時点で負けてるわけじゃないですか。おそらく今平さんは米ツアーに出て、自分に足りないものを見つけて、どんどん成長しているんでしょう。そう考えると、もっと自分も貪欲にならないとダメです。そうじゃないとこの先の成長はありえません」と時松。「そのためには今以上に練習量を増やすしかないでしょう」。この日のゴルフは、そんな決意の表れかもしれない。

「今の自分にできることは、とにかく方向性を安定させること。飛距離よりもそこを目指して頑張りたいと思います」。首位とは6打差あるが、最終日はその今平と同組でラウンドする。自分らしいゴルフでどこまで対抗できるのか。そして、今平のゴルフどう変わったのか、じっくりと観察するつもりだ。(文・山西英希)

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