昨年はプレーオフのすえに惜敗 有村智恵「ターニングポイントになった試合」

昨年はプレーオフのすえに惜敗 有村智恵「ターニングポイントになった試合」

昨年は死闘のすえに敗れた有村智恵 雪辱を果たせるか(撮影:上山敬太)

<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6511ヤード・パー72>

昨年大会で成田美寿々との4ホールにわたるプレーオフのすえ、惜しくも2位に終わった有村智恵。そのラウンド後には「優勝が近づいてきた気がする」という言葉も口にし、約1カ月後に行われた「サマンサタバサレディース」での6年ぶりVにつながったのがこの試合だ。復活への“きっかけ”にもなった大会を前に、今の心境を聞いた。


開幕前日にはアマプロに出場し、18ホールを最終チェックした有村。その感触について聞くと、「このコースのいろいろな表情を知っている」とこれまでの経験も踏まえたうえで、「スコアがでやすいセッティングというか、フェアだなと思う。グリーンの状態もいいショットすれば止まるし、ミスしたら走っちゃう。いい結果を出せる人と調子が悪い人の差は出ると思う。すごくフェア」と感想を話した。

「振り返ると勝てるゴルフではなかったという点と、そのおかげで成長できたなという点があったから、いいターニングポイントになった試合」。1年前を今こう振り返る。当時は、2012年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を最後に長く優勝から遠ざかる状態。米ツアーから16年に復帰したものの、思うような成績も残せず、QTでツアー出場を果たしていた。それもあってか、その時は「充実感のほうが多かった」というが、今年会場に戻ると「悔しい」という気持ちが大きくなったという。

「プレーオフというより、その前の16、17番で5〜6mの下りのスライスのパットを両方ともショートした。決めれば抜けられる状況で、“ボギーを打ちたくない”という気持ちが見え隠れして、全然手が動かなくなった。気持ちも守りに入った。その時点で勝てないゴルフだと思った」。そんなモヤモヤは今も残っている。プレーオフに入ってからも、「ミッスー(成田)は、1ホール目から必ず1〜2オーバーするパットを打っていた。でも私はタッチを合わせにいってしまって…。その時点で勝負になっていなかった。自分が攻められなかったのが悔しくて、もうそういうゴルフはしないようにしよう」。その気持ちを、強く抱くことになった。

プレーの状態については「5〜6割を行き来している感じだけど、すごく悪いわけではない。そこでスコアメイクできないのは気持ちの問題」と、自らを鼓舞して4日間の戦いに向かっていく。

会場に入ると、昨年優勝の成田と、大会アンバサダーを務める宮里藍が一緒に優勝カップを掲げるポスターが目に入ってくる。「ポスターを見ると『ここに居たかったな』という思いが出てきますね。今年は(宮里と)一緒に写真を撮りたい」。母校・東北高の先輩で、米国で苦しんでいた時には相談にも乗ってくれ、背中を押してくれた“恩人”とともに、最高の笑顔を見せたい。その実現に向け、有村の“リベンジ”が始まる。(文・間宮輝憲)

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