鈴木愛は三度(みたび)黄金世代の壁となるか? はたまた“下克上されそうな選手たちによる下克上”か?【データ好き!記者A&人情派記者Mの大胆予想】

鈴木愛は三度(みたび)黄金世代の壁となるか? はたまた“下克上されそうな選手たちによる下克上”か?【データ好き!記者A&人情派記者Mの大胆予想】

3週連続優勝がかかる鈴木愛 好相性大会で偉業はなるか(撮影:佐々木啓)

<アース・モンダミンカップ 事前情報◇26日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6620ヤード・パー72>

今週の国内女子ツアーは、2週連続の千葉決戦「アース・モンダミンカップ」(カメリアヒルズカントリークラブ)が行われる。前半戦最後の戦いで、賞金総額2億円(優勝3600万円)の高額大会を制するのは果たして? データ好きの記者Aと、ドラマティックな展開大好き記者Mが、それぞれの見地で結末を大予想!


■3年連続で優勝者が賞金女王の実績も バーディ合戦は必至(記者A)

2012年から始まった大会は今年で8度目。初年度は3日間大会だったが、翌年からは4日間となった。スコアが出る大会として有名で、4日間大会となってから20アンダー超えが2度。13年の堀奈津佳がマークしたトータル21アンダーは、当時の72ホール競技の最少スコアだった(後に16年の大王製紙エリエールレディスでテレサ・ルーが更新)。最もスコアが伸びなかった15年でもトータル14アンダーと、伸ばしあいについていけなければ優勝はない。また、15、16年のイ・ボミ(韓国)、そして17年の鈴木愛と3年連続でこの大会の勝者が賞金女王に輝いている。

4日間大会となった13年以降のデータを見てみると、優勝者全員が前週の「ニチレイレディス」に出場して予選を突破している。ただし、ボミが14年大会で3位タイに入ったことを除けば、いずれも二桁順位。決勝にさえ進んでいれば順位まで気にする必要はなさそうだ。

スタッツに目を向けると、やはりバーディ合戦ということで平均パット数(パーオンホール)がいい選手が多い。歴代覇者5人中4人は同年のトップ10以内。唯一外れた酒井美紀も18位と決して悪くはない順位だ。加えて、連覇しているボミは1位と3位、鈴木も2位と、とりわけ優れた成績を残している。また14、15年のボミ、鈴木、成田と4年連続で平均バーディ数がその年のトップ5以内だ。

■鈴木愛は三度(みたび)壁となる 黄金世代の3本の矢は高い壁を超えられるのか

先週の「ニチレイレディス」で2週連続優勝を果たした鈴木愛。その前週に勝った「宮里藍 サントリーレディス」では最終日に27ホールを戦ったこともあり、千葉に入った後には疲労への心配も口にしていたが、データ上、優勝への条件を全て満たしていた女王は改めてそのタフさを発揮した。

そんな鈴木ならきっとさらなる疲労を乗り越えられる。そう信じて今週の優勝候補に挙げたい。先述のデータを全て満たしており、一昨年は優勝、昨年は2位と大会との相性も抜群。関東に多いフラットなコースに苦戦していたかつてのような姿はもうない。これまでに全美貞(韓国)しか達成していない3週連続優勝へ、追い風は吹いている。

対抗となるのは、平均パット数(パーオンホール)1位、平均バーディ数2位の勝みなみ、平均パット数3位、平均バーディ数1位の河本結、平均パット数2位、平均バーディ数5位の渋野日向子の3人。サントリー-では河本、ニチレイでは高橋彩華の優勝を阻止した鈴木が三度黄金世代の壁となるか? それとも、新鋭たちがその牙城を崩すか? こんな展開も楽しみに、試合を眺めたい。

■昨年のQTで見せた集中力で苦難を乗り切る姿が見たい!(記者M)

いよいよ、折り返しを迎える今季の女子ツアー。4日間大会で賞金総額2億円…。激戦となること必至でしょう! そして、この大会では、やはりあのトピックについて触れないわけにはいかない。はい、リランキングですね!

昨季の賞金ランクやQTの結果に応じて得た出場権を、シーズンの途中で“シャッフル”するという、昨年導入のこのシステム。シード選手以外は、いきなり後半戦に出られなくなる…というケースだって十二分に考えられるわけで、1試合1試合の価値に“重み”を与えるという見方もできる。その反面、たとえばQTに失敗した選手にとっては、限られた試合のなかで結果を残せば後半戦はレギュラーの試合に出られるという救済チケットとなる。それゆえに“下克上”なんて表現もされている。

QT52位の金澤志奈、同103位のルーキー・稲見萌寧ら、前半戦フル出場権をもたなかった選手のなかでも、今大会後のリランキングで上位につけ優先出場権をゲットすることが確実視されている“下克上ガール”ももちろん登場している。

さてそんな状況のなか、記者Mは“下克上されそうガール”の奮起に期待したい。QT3位の前田陽子(リランキング48位)、QT4位の大西葵(同51位)、QT6位の三浦桃香(同66位)は、上位で今季のチケットを手にしたもののここまでふるわず。中盤戦以降の出場権獲得のラインとみられるリランキング40位というところに到達していない。それなら、この高額大会で決めてしまえばいいって話。『ここまでの調子が…』なんて知らない。本コーナーのタイトル通り、大胆な予想といきたい。“下克上されそうな選手たちによる下克上”。うん、これはドラマティックでしょう!

【歴代優勝者】
2018年度:成田美寿々
2017年度:鈴木愛
2016年度:イ・ボミ
2015年度:イ・ボミ
2014年度:酒井美紀
2013年度:堀奈津佳
2012年度:服部真夕

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