真剣な表情のスマイル・シンデレラ 渋野日向子、“作り笑い”はいたしません!

真剣な表情のスマイル・シンデレラ 渋野日向子、“作り笑い”はいたしません!

後半は笑顔も出てきた(撮影:佐々木啓)

<北海道meijiカップ 2日目◇10日◇札幌国際CC 島松コース(北海道)◇6,531ヤード・パー72>

大会2日目は、“スマイル・シンデレラ”の真剣な表情が印象的なラウンドとなった。この日も前日に続き後半に3バーディ(ノーボギー)を奪い、スコアをトータル4アンダーまで伸ばした渋野日向子。9位タイと上位で最終日に向かう。


だが前半の9ホールは1ボギーとガマンのゴルフが続いた。それもあり、代名詞となった笑顔もなかなか出てこない。15番でこの日初バーディを奪った時には、ギャラリーの『ナイスバーディ!』の声でグリーン周辺は大盛り上がり。渋野も「ギャラリーのみなさんの歓声がすごくうれしかった」と振り返ったが、このチャンスをモノにした時も引き締まった表情。続く16番で連続バーディを奪ったが、この時もキャップのつばを触りペコリと一礼するだけだった。

ラウンド後の会見では、こんな質問も。『スマイル・シンデレラという称号が無理な笑いを作らせることはありませんか?』。すると渋野は、「それは関係ありません。自分が思った通りの気持ちを表情に出します」と即答した。

偉業を成し遂げた「全英AIG女子オープン」では、たしかに笑顔がクローズアップされたが、それはホール間や、プレーを待っている時の姿がほとんど。いざプレーに入った時には、スイッチが入り、キリっとした眼差しに替わる姿も、スマイルと同様に強い印象を残した。

ラウンド中、渋野の組についたギャラリーの一人に話を聞いた。渋野と同じ岡山県出身というこの男性は、初めて訪れたトーナメント観戦で、「“笑顔”が報じられることが多いので、もっとスマイルが出るのかと思っていましたが、すごく真剣な表情が印象に残りました。プレーに迫力があるし、単純にうまいなって思いました」という感想を持ったそうだ。同郷の20歳の新たな魅力を知り、「また観戦に来たいですね」と楽しげに語っていた。

屈託のない笑顔でギャラリーの声援に応え、子供たちに手を振る姿も、プレー中の真剣な眼差しのどちらも渋野日向子がその時に“思った通りの気持ち”。「今年は想像以上のことが起こっています。でも調子にのらずに頑張ります(笑)」。どんな称号をつけられても、等身大の自分を貫く。(文・間宮輝憲)

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