「イラっ」ともしましたが…最後は笑顔締め! 激動の1週間を終えた渋野日向子の“本音”

「イラっ」ともしましたが…最後は笑顔締め! 激動の1週間を終えた渋野日向子の“本音”

シブコ・フィーバーまっただ中 なんとか激動の1週間を終了(撮影:佐々木啓)

<北海道meijiカップ 最終日◇11日◇札幌国際CC 島松コース(北海道)◇6,531ヤード・パー72>

長い1週間を、何とか笑顔で終えることができた。「全英AIG女子オープン」を制し、海外メジャー女王として臨んだ凱旋試合は、疲れに加え、コース内外で大注目を浴びながらの大会となった。それでもトータル4アンダー・13位タイと好成績でのフィニッシュ。目指していたトップ10には及ばなかったものの、その強さを北海道のファンに見せつけた。


「きょうは出入りが激しくて“イラっ”とする場面もありましたけど、17、18番のバーディで払拭できました」という言葉通り、前半は悔しい表情を浮かべる場面も。4番パー4では、左ラフからのセカンドショットが、「フライヤーと、風に乗ってしまって全然落ちてこなかった」と砲台グリーン奥の斜面まで飛んで行った。その後のアプローチもグリーンに乗せることができず、結局4オン2パットのダブルボギー。続く5番ではセカンドショットを1.5mにつけバーディを奪い返し、現在ツアーNo.1のバウンスバッカーの意地を見せた。

しかし、その後は7番からボギー、バーディ、ボギーという流れ。“得意の”後半に入っても12番でスコアを伸ばしたものの、その後は停滞。16番では2mのパーパットがカップに嫌われ、ここでもスコアを落とした。最終日だけ見ると、この時点で2オーバー。全英も含め24ラウンド続けてきた、連続オーバーパーなしという記録の継続も危ぶまれた。

しかし、土壇場で“千両役者”ぶりを発揮した。17番のパー3は、6番アイアンで放ったティショットが、もう少しでホールインワンというベタピンショットとなり、会場を大いに沸かせた。ここで楽々バーディを奪うと、最終18番でも残り72ヤードの3打目を上り3メートルにつけ、きっちりと沈めた。「そこで獲れるなら最初からできるだろ!という感じでした」と笑ったが、「(オーバーパーなしの記録は)頭にありました。上がり2ホールはどちらも獲りにいきました」という思いを実行できるのが、この20歳のすごみだ。

今週水曜日に会場入りした時には、疲れを訴えた。初日を終えた夜に38度を超える熱が出るなど、体調に不安を抱えながらも、激動の1週間を乗り越えた。「優勝してからしんどいこともありました。でもギャラリーのみなさんが、体調を気づかってくれたり、『おめでとう』と言ってくれて、出場してよかったなと思いました」。空前の“シブコ・フィーバー”に沸いた大会を、最後はスマイルで締めくくった。でも「今は何もしたくないです」というのが本音。まずはしっかりと体を休め、次なる決戦の地・軽井沢へと向かっていく。(文・間宮輝憲)

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