1億円プレーヤーの持つ意味 初到達の成田美寿々と比嘉真美子が考える大台

1億円プレーヤーの持つ意味 初到達の成田美寿々と比嘉真美子が考える大台

成田美寿々と比嘉真美子 2人の1億円プレーヤーがその意味を語った(撮影:米山聡明)

<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇22日◇宮崎カントリークラブ・宮崎県(6471ヤード・パー72)>

プロ野球界で初の年俸1億円を達成したのは落合博満。1986年に2年連続3回目の3冠王を達成し、当時のロッテオリオンズから中日ドラゴンズへのトレードが決まった際、日本球界初の大台超えを果たした。その額は1億3000万円。1987年のことだ。


プロスポーツ選手は夢を与えることができる。競技は違えど、ゴルフも同じ。かかる経費などを考えなければ、ゴルフでも1億円を稼ぐことはたやすいことではない。経済情勢や賞金額高騰、時代の流れなどさまざまな現象を経て、女子ゴルフ界で初の1億円プレーヤーが誕生したのは2000年。そこから6年連続賞金女王に君臨した不動裕理だ。

その後、宮里藍の出現により、スポンサーが集まった女子ツアーには潤沢なマネーが集まり、プロを目指すジュニアが確実に増えたといっていい。不動を含め、昨年までで20人の選手が大台突破を果たし、今年新たに2人加わった。成田美寿々と比嘉真美子だ。

成田は2014年に9894万円あまりを稼いで1億目前に迫ったが、10月以降、高額賞金大会2試合で予選落ち。「悔しかったのを覚えています」と、今年ようやくその無念を晴らすことになった。「言葉でいうなら“悦”という感じです。こんなに安定感のない私でも1億円に到達するんだというのは、いろんな人の勇気になったのではないでしょうか。やっと、という感じです」と素直に喜んだ。

一方の比嘉も大台突破について、「業界でそこを達成できるプレーヤーというのは認められるというイメージ。すごく光栄なこと」としたが、「私の中では1勝しかできていないことが引っかかっています」と、賞金よりも惜しいところで勝利を逃してきた今季の戦いについて考えを巡らしている。

プロである以上、賞金を稼ぐのは当たり前。大会によって賞金額が違うため、比較するのは難しいが、賞金額で順位付けされる以上、当然獲得賞金が多ければ多いほどいいのは当たり前。日本ツアーの賞金ランキング5位までは翌年の「全米女子オープン」出場権が与えられるし、2位までは同じく翌年の「ANAインスピレーション」出場権を手にする。そこを目指さない理由はない。

繰り返すが、プロスポーツ選手は夢を与える職業。“1億円”という言葉が持つ響きは、今も昔も大きな魅力を持っている。最終戦は初日を終えて成田が2アンダーの6位タイ、比嘉は4アンダーの3位タイと好位置でのスタート。今週の優勝賞金は2500万円。一体誰がビッグマネーを手にするのだろうか。やっぱり金の行方は気になってしまう。(文・高桑均)

【これまで年間獲得賞金1億円を達成した選手】
不動裕理、宮里藍、大山志保、全美貞、上田桃子、横峯さくら、古閑美保、李知姫、諸見里しのぶ、有村智恵、アン・ソンジュ、イ・ボミ、森田理香子、テレサ・ルー、申ジエ、渡邉彩香、笠りつ子、キム・ハヌル、鈴木愛、イ・ミニョン、成田美寿々、比嘉真美子

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