世界クラスの飛ばし屋・幡地隆寛が覚醒 飛距離キングが北海道で初トップ3

世界クラスの飛ばし屋・幡地隆寛が覚醒 飛距離キングが北海道で初トップ3

飛ばしモンスター・幡地隆寛が初のトップ3(撮影:鈴木祥)

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇25日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>

北の大空に己の球の軌跡をしっかりと刻み込んだ幡地隆寛が、ドライビングディスタンス賞を獲得した。計測ホールでの最長飛距離は342ヤードで、4日間の平均飛距離は308.63ヤード。そして飛距離を強い武器に、4日間トータル15アンダー・3位タイに入る活躍を見せた。


「飛ばしの秘訣は、食べることです。今ではそんな大食いはしませんが、学生時代はとんかつ1枚でご飯を11杯食べたこともあります。高校生のときにジャンボ(尾崎将司)さんのところにご挨拶に伺ったことがあるんです。そのときジャンボさんから『若いんだからもっと食え』と言われて、それから食べるようになりました」と、レジェンドとのエピソードを明かしてくれた。

ジャンボからアドバイスをもらう前は、背丈はあったが細かったという。力がなく軽い球しか打てていなかった。食べるようになり体がつくれてくると、球が重くなり飛距離が出るようにもなった。

「体重が軽いと、球に重みが伝わらないんです。一時期7〜8キロほど痩せたことがあって、そのときは飛ばなくなりました」

本大会では4日間を通して、1日に多くてボギーが2つ。コースとの相性もあるかもしれないが、風に負けない重い球での飛距離のアドバンテージをしっかりと生かせた。

「飛ばしたいと思うと、どうしても右手に余計な力が入ります。右手がリキんで上体が突っ込むと左への痛いミスが出ます。右手の感覚はなしで左手だけで振る。その意識でミスを修正していますが、飛ばしにはやはり右手が必要。いかにリキミを抑えて右手を使うか、それがこれからの課題です」

初日が終わった時点でこう語っていた幡地だが、最終日、復調の兆しをしっかりとつかんでいた。

「右手のグリップの感覚の違いを感じたんです。最終日は3番ホールくらいからしっくり握れました。右手に力が入るとかぶってしまいます。右手がかぶっているとラインが出せません」

ゴルフを長くやっていると、目覚める瞬間が節目節目である。「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で、若き飛ばしキングが目覚めた瞬間だった。

2016年の「東建ホームメイトカップ」でツアーデビューして以来、自身初のトップ3入り。これまではトップ10に入ることすらなかった。この結果が大きな自信となり、さらに幡地を強くさせるに違いない。今季ツアー後半戦、幡地が放つ力強い打球から目が離せないことになりそうだ。(文・河合昌浩)

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