出場危ぶまれていた渋野日向子 開幕前の弱気が嘘のようなプレーに「どうしたんだ(笑)」

出場危ぶまれていた渋野日向子 開幕前の弱気が嘘のようなプレーに「どうしたんだ(笑)」

この笑顔を見ると…体調面に不安はなさそう!(撮影:鈴木祥)

<ニトリレディス 2日目◇30日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6650ヤード・パー72◇>

今大会開幕前には発熱し病院に直行、そこで急性副鼻腔炎と診断され「今週は自信がないので、予選落ちしても仕方がないと思います」と弱気な発言も飛び出していた渋野日向子。それが2日間を終えてトータル5アンダーの4位タイ。首位と2打差と頂点の見える位置で決勝ラウンドにコマを進めた。


かなり暑くなった午後にアウトコースから出ていった渋野は、5番でティショットを左に曲げると2打目がラフから上手く出せずに、この日もボギーが先に来る展開。続く6番では4mにつけるもこれを決めることができず、得意のバウンスバックに失敗した。やや暗雲立ちこめる展開となったが、9番でレイアップした3打目を1mにつけてバーディ。昨日に続きハーフターン直前のホールで、スコアをイーブンに戻した。

最高潮の盛り上がりとなったのは13番パー5。この日はティが前に出ていたこともあり、「2オンできればバーディを獲るチャンスがある」とギアを上げた。そして残り214ヤードから5番ウッドを振り抜き、狙い通り2オンに成功。さらに「入れようと思っていなかった」7mのイーグルパットがカップインし、バーディどころか一気に2つスコアを伸ばした。「このイーグルでパターをしっかり打てるようになった」と15番、18番でも2つのバーディを重ねてホールアウト。『バックナインの女王』の名に恥じないプレーを見せた。

1イーグル・3バーディ・1ボギー。数字だけ見れば貫禄のスコアといったところだが、決して簡単なラウンドではなかった。「疲れました〜(笑)。お腹が空いていたのもありますが、コースにも自分のゴルフにも疲れます」。ショットは復調とは言いがたく、「ドライバーでまだ変な球筋がでます。ティショットはまだまだですね」と合格点はつけられない。

それ以上に神経を使うのがパッティング。1m前後のしびれるパーパットを残すことが多く、海外メディアからもプレーの速さを賞賛された渋野といえども、どうしても慎重になる。「微妙な距離を外すとガタガタになってしまうし、読みにくいパットが結構ある。それでちょっと時間がかかっていると思います」。当然、自分のリズムを作るのが難しい状況となっているが、それでも思慮深くならざるを得ない。

プレーにはまだまだ満足できないが、それでも蓄積された疲労、そして開幕前の体調を考えれば自分でも意外な結果とも言える。「どうしたんだという感じ(笑)。このスコアは予想していなかったですね。ようやっとるなぁ(笑)」と、どこか他人事ながらも驚きを隠せない様子だ。

これで「意識している」と開幕前から話している、国内ツアーでの連続オーバーパーなし記録も「26」まで伸びた。日本ツアー記録のアン・ソンジュ(韓国)が持つ「28」まで、あと2ラウンド。可能性は十分にある。「できる限り続けたいですし、記録を出したいという気持ちは強いです」。青木翔コーチによれば今週のピークは日曜日。右肩上がりにいけば、記録も、そして国内ツアー3勝目も見えてくるはず。そのためにも重要なムービングサタデーとなりそうだ。(文・秋田義和)

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