「恥ずかしい(笑)」女性向けパターでつかんだV 樋口久子の助言もパット女王を後押し【勝者のギア】

「恥ずかしい(笑)」女性向けパターでつかんだV 樋口久子の助言もパット女王を後押し【勝者のギア】

ド派手なピンクはグリーンによく映える!(撮影:岩本芳弘)

難コース・小樽カントリー倶楽部らしく、アン・ソンジュ、申ジエ(ともに韓国)、安田祐香、渋野日向子と実力者が上位に名を連ねた戦いとなった「ニトリレディス」を制したのは、2017年の賞金女王・鈴木愛だった。


「本当に嫌いになっていました」ところまで追い詰められ、約1カ月にわたるパッティングの不振を乗り越えて優勝。ウィニングパットを沈めて、苦しかった日々をかみしめるようにこぶしを握りしめたが、逆の手に握られていたのは今週から投入したPINGのレディース向けパター『G Le2 ECHO』だった。

そもそも、このパターを選んだこと自体が苦悩の象徴だった。ピンタイプをエースパターとし、サブとして構えるマレットタイプのものよりも一回り大きいサイズ。「大きいヘッドは感覚が出ていないときに使うもの。あそこまで大きなヘッドは…、これ使ったら終わりという感じ」。ピンク色の見た目も「かわいいけど、ちょっとプロっぽくない。それに恥ずかしい(笑)」。それでも直感で“いい”と思ったパターを選んだのには理由がある。「パターは入ってくれるものが一番。どんなものでもスコアが出るのがいい」。

機能的な狙いもあった。「もともとフェースに食いつくパターはそこまで好きじゃないのですが、今はパターの感覚があまり良くなく、最近は右に出てしまうことが多いので、食いついてくれた方が合っている気がします」。自身の状態を考えると、このパターを選んだことは必然的だった。

大きさ、見た目だけではない。もう1つ、これまでのパターとは違う部分があった。PINGの担当者は言う。

「いつも使用しているパターのライ角は68度に調整しているのですが、今回の『G Le2 ECHO』は市販品とほぼ変わらない70度にしています。これはアドレス時にボールとの距離感が遠くなっていたので、遠くに立って構えやすいようにアップライト目にしていました」。

実はこのボールとの距離感。プロアマの日に樋口久子からも、アドバイスをもらったことだった。「樋口さんから『ボールとの距離が遠くなってるわよ』と言われました。自分としては近づいているつもりでした。そういった感覚のズレが、パットがイマイチになっていたのかなと思います」(鈴木)。レジェンドの助言を生かせる微調整も小樽攻略に欠かせない部分だった。

【鈴木愛のクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:PING・G410 LST(10.5度)
(PING・ALTA JCB/S/45.5インチ)
3、5W:PING・G410フェアウェイウッド(14.5、17.5度)
UT:PING・G400ハイブリッド(22、26度)
6I〜PW:PING・i210アイアン
W:PING・GLIDE 2.0ウェッジ(50、54、58度)
PT:PING・G Le2 ECHO
BALL:タイトリスト・PRO V1x

<ゴルフ情報ALBA.Net>