チャン・キムら激走の裏で… スロースターターが“裏街道”から急浮上

チャン・キムら激走の裏で… スロースターターが“裏街道”から急浮上

スンス・ハンがベストスコアで急浮上!(撮影:村上航)

<フジサンケイクラシック 3日目◇7日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566ヤード・パー71>

チャン・キム(米国)とチェ・ホソン(韓国)の激走の影で、“裏街道”からスコアボードを駆け上がったのがスンス・ハン(米国)だ。2日目を終えて、トータルイーブンパー・38位タイ。3日目をインコースからティオフすると、この日のベストスコア「66」をマークしてトータル5アンダー・9位タイに急浮上。「ドライバーもヒットしたし、微妙なパーパットも入った。落ち着いてプレー出来た」と爽やかな笑顔で戻ってきた。


2017年、本大会でプレーオフに敗れて2位タイに終わったハンだが、リベンジを狙うかに思われた昨年は本大会に出場していない。昨年は、世界ランクなどに基づいて与えられる欧州ツアーの出場資格を使って、同ツアーに10試合参戦。「世界中から選手が集まってくるから、ゴルフも文化も色々ですごく面白かった。去年ライダーカップをやったフランスのコースでもプレー出来たし、転戦は大変だったけど良い経験になった」。「ハッサンIIトロフィー」で9位タイ、「NBOオマーンオープン」4位タイと好成績を残してきたが、目下は日本ツアーに集中する予定だ。「コースコンディションなんかは日本ツアーのほうが良い。韓国のシンハン・ドンヘオープンは自宅から12分のところだし、それもとても楽しみ」と、ホームでの活躍も目指している。

「明日も今日と同じゴルフができれば、いいプレーができる」と意気込んだが、ここでふと、クラブハウス脇でスコアボードを見てため息。トップのチャン・キムの名前を指して、「彼はクレイジーだよね」と肩をすくめる。ハンのほうが4つ年上だが、韓国生まれの米国育ちという同じバックグラウンドを持ち、日本ツアーへの本格参戦も同じ時期。プライベートでも仲が良く、練習ラウンドはほぼ毎週一緒に回っている。「今週も、練習ラウンドで5、6アンダーを出していたし…ドライバーは飛ぶしまっすぐにいく、パターも入れる、シンプルにうまい」。キムから見ると、「(ハンは)スロースターターだから必ず取りかえしてくる。実力通りだから驚かない」とのこと。残り1日、8打先の盟友を追いかけてギアを上げていく。(文・谷口愛純)

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