「いえーーーーい!」大西葵がメジャーで2位 “手が動かない”から見えた初シード

「いえーーーーい!」大西葵がメジャーで2位 “手が動かない”から見えた初シード

大西葵がメジャーの大舞台で2位フィニッシュ(撮影:岩本芳弘)

<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 最終日◇15日◇チェリーヒルズゴルフクラブ◇6425ヤード・パー72>

これまでQTとリランキングで出場を続けてきた大西葵。明るいキャラクターのため、あまり知られていないが、人知れず悩み多き時期を過ごしてきた。


2014年にプロテスト合格以降、賞金シードの経験はなし。これまではQTで結果を残し、翌年のツアーに参戦するも再びQTへと向かうのが、いわば定位置だった。昨年からはリランキングも導入されるが、こちらもなんとかクリアしながらの出場。そんな中で、走者一掃の一発逆転満塁“3塁打”くらいだろうか、今大会では決勝ラウンド2日間で11アンダーをマークし、一気に2位タイでフィニッシュ。年間の獲得賞金を2256万8000円としランキング41位に浮上、来季のシード当確にグッと近づいた。

4月の「KKT杯バンテリンレディス」では2日目を終えて首位タイ。初優勝まで期待されたが、最終日に悪夢が待っていた。2番でトリプルボギーを叩くとその後も崩れて「80」。最終日になると「メンタルが…、なんなんでしょう」と、不安しかなかったなかで、逆噴射してしまった。

そんな悔しい思いから5カ月、今大会はそれを克服する場となった。ただひたすら二桁アンダーを目指し、賞金のことは考えず、順位のことも考えなかった。最終ホールの18番。10メートルのバーディパットを決めると大きくのけぞり、喜びを表現した。目標達成、そしてファイナルラウンドの嫌なイメージを払拭。とてつもない大仕事だった。

賞金ランキングのことを伝え聞くと「イエーーーイ!あと、もうちょっと頑張れば、ですね」と、実質当確ランプをともしている状態だが、陽気にさらに気を引き締める。パッティングで手が動かなくなり、最終日の大叩きを経験し、再度QT行きを覚悟した大西だが、大舞台での2位という結果が、ひとまずは全てを吹き飛ばしてくれた。(文・高桑均)

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