強風、ピンポジに選手も四苦八苦  伸ばし合い一転…“メジャーらしい表情”を見せたコースに何があった?

強風、ピンポジに選手も四苦八苦  伸ばし合い一転…“メジャーらしい表情”を見せたコースに何があった?

ピンフラッグは揺れに揺れた グリーン上の風はパッティングにも大きな影響が(撮影:村上航)

<日本女子オープンゴルフ選手権 3日目◇5日◇COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース(三重県)◇6479ヤード・パー72>

3日目の「日本女子オープンゴルフ選手権」は、前日までの伸ばし合いの展開から一転、スコアを大きく落とす選手も目立つ“試練のムービングデー”となった。


“日本一”の称号を争う選手が61名に絞られたこの日、平均ストロークは3日間で最低となる『73.443』。対パーにすると『+1.443』まで落ちた。初日は平均ストローク『71.808』(対パー −0.192)、2日目は同『72.206』(同+0.206)。初日からみると2打以上の差があることをみると歴然だ。

これを生み出した一つの要因が“風”。公式に発表された風速は5.7m/sだが、高台にあるコースとあって、その影響は大きい。さらに風が回るホールも多く、これが選手の判断を狂わせた。

タフな状況のなか、「70」と2つ伸ばした福田真未(トータル4アンダー・18位タイ)は、「打つ地点でフォローと判断したら、キャディさんに『この先は風が止まっているから普通に打って大丈夫』って言われて…」と、今週コンビを組むハウスキャディからのアドバイスを何度か受けたという。それに従うと、その通りの結果に。地の利を生かした攻め方で、スコアを伸ばしたが、「私の読みは絶対に合っていたはずなんですけど。歩いてみたら、本当に風が止んでいて…」と不思議そうな表情を浮かべていた。

ただ、なかでも選手を苦しめたのがピンポジションだ。例えば左手前にカップが切られた4番は、ここで右上10mにつけた大里桃子が「カップまでに90度くらい曲がるライン」という傾斜に配置。そのなかで「入らなければどこまでも行ってしまうようなスピードで打って、運よくバーディを獲れました」と強気の攻めを見せてことなきを得たが、他にも一歩間違えると3パットはザラというシビアなピンが目に付いた。

さらに風の影響もあり、ショートパットを外すと、そのまま勢いよく予想以上にオーバーした…という話もよく耳にした。臼井麗香は、「2段グリーンの(左奥)上ったところすぐに切られていた」という7番パー4で4パットのダボを叩いた。20mのバーディパットを1mオーバーさせると、続く下りを外してコロコロと、これが2m以上先に。結局トータル4アンダー・25位タイから、トータル5オーバー・59位タイと大きく順位を落とし意気消沈した。また臼井と一緒に回った大西葵も4パットを記録したのだが、「同じ組で2人が4パットするのは初めて」と目を丸くした。

3位タイでラウンドを終えたユ・ソヨンや、8位タイの申ジエ(ともに韓国)という元世界1位の2人も、「ピン位置が難しかった」と口を揃えた。ソヨンは「グリーンの速度がスロー(3日目、11フィート)なのも計算しているのかもしれない。日本のメジャーやJGAの大会は、ピン位置が難しいように設定される」と分析。それでも「どれくらいの難易度か分かっていたので、ビックリすることはなかった」とこれまでの経験も生かし、上位に残った。

この他、グリーン速度が初日、2日目の10.5フィートから、好天の影響もありこの日は11フィートに上がったことで違和感を覚えた選手も多かったようだ。グリーン周りには逆目のラフが生い茂る場所が多く、外しどころを間違えると一瞬にしてスコアロスにつながる。それでもトップの大里と畑岡奈紗はトータル15アンダーまで伸ばすなど、メリハリのあるセッティングともいえる。“メジャーらしい1日”が過ぎていったが、明日のコースはどのような表情を選手に見せるのだろうか?(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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