好相性だけでは語れないのがスポーツ となれば優勝は地元出身しかいないじゃないか!【データ好き!記者A&涙もろいおじさん記者Tの大胆予想】

好相性だけでは語れないのがスポーツ となれば優勝は地元出身しかいないじゃないか!【データ好き!記者A&涙もろいおじさん記者Tの大胆予想】

3年ぶりの優勝狙う笠りつ子が有力!(撮影:鈴木祥)

<富士通レディース 事前情報◇17日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6675ヤード・パー72>

今週は国内女子ツアー「富士通レディース」が開催される。今大会終了時の賞金ランキング35位までに、来月開催の「TOTOジャパンクラシック」出場権が付与される大事な大会だ。データ好き記者Aと、遅い夏休みを取得中の記者Mに代わり、涙もろいおじさん記者Tが結末を大予想。


■飛距離が出るショットメーカーが秋の長雨を制する
1983年に「富士通クイーンズカップ」として始まった今大会は今年で37回目。最初の2年間のみ静岡県で行われていたが、85年からはずっと千葉県で行われている。98年から、現在も行われている東急セブンハンドレッドクラブ 西コースでの開催となった。

西コースは丘陵コースでフェアウェイにも微妙なアンジュレーションがあるのが特徴。6675ヤードと距離があり、飛ばない選手だとパーオンできないパー4も。また、18番のガードバンカーは名物で、一度つかまればボギーフィニッシュは必至。最後まで緊張感のあるコース設計となっている。

歴代優勝者を見ても2勝しているテレサ・ルー(台湾)を筆頭に飛距離の出るショットメーカーが優勝している傾向が強い。昨年優勝で大会2勝の成田美寿々、昨年2位14年大会優勝のアン・ソンジュ(韓国)、16年に初優勝を挙げた松森彩夏も似たタイプだ。季節柄、秋の長雨となることも多く、キャリーで飛ばせることが優勝への大きな武器となる。

■ドライバーを飛ばせて、アイアンがキレて、好調なのが条件…となれば3年ぶりのVが見えてくる(記者A)
前週の「スタンレーレディス」は台風19号の影響により27ホールの短縮競技に。高い球を打てるという理由で推した渋野日向子は6位タイに終わった。だが、最終日は9ホールながらベストスコア。台風も加味した上で予想しなければいけないが…、18ホールやっていれば優勝していた可能性が高かったということでご勘弁いただきたい。そして遅くなったが、選手をはじめギャラリー、コース、関係者に大きな被害がなかったのがとにかく一番良かった。そして、この度の台風で被災された方々にお見舞い申しあげます。

さて、今週行われる富士通レディースの過去5年の優勝者(テレサが2度勝っているため4人)を見てみると、なんとそのうち3回が前週のスタンレーレディスでトップ10以内に入っている。また、スタンレーをスキップしたスケジュールを組んだのは昨年の成田のみ。13年のイ・ナリ(韓国)もスタンレーで7位タイと上位フィニッシュしている。そこで、今年もスタンレーでトップ10に入った飛ばせるショットメーカーを探してみたい。

スタンレーのトップ10(6位タイ)で気になるのは笠りつ子。ドライビングディスタンスは19位とツアートップクラスではないが、17年に6位、16年に2位、15年は8位ととにかく大会と相性がいい。パーオン率も9位と今季は昨季に比べてショットの状態も良く、3年ぶりの優勝が来てもおかしくない。

前週13位タイの比嘉真美子はドライビングディスタンス8位。さらに16年大会で4位に入るなど大会との相性は悪くないのも好材料。開幕戦から勝てない時期が続いているが、総距離のある今大会でそろそろ今季2勝目といきたいところ。

大会との相性で言えば笠、比嘉を上回るのが前週19位タイの成田美寿々。プロ初優勝を含む大会2勝を挙げており、地元・千葉県と燃える要素も十分。去年と違うスケジュールでも十分に連覇を狙えるとみる。

■台風19号により被災した皆さまのことを思う女子プロたち(記者T)
まずはじめに、このたびの台風19号により被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。関東地方を直撃した12日(土)から13日(日)は、男子ツアーの「ブリヂストンオープン」に行く予定だったが、断念。日曜日の表彰式だけ取材に行ったのだが、その被害の様子に驚いた。安全面を考慮し早々に土日の中止を決定した男子ツアーの会場は千葉県。青空が広がっていたが、至るところに爪痕が残されていた。

練習場ワキのテレビ塔は傾き、練習場のネットにもたれかかる状況。コース内はコース管理の方々が賢明に復旧作業をしていた。トーナメントが終わっても、そのあとには通常営業が待つコース。9月に千葉県を襲った台風15号の傷がいまだ癒えぬなかでの19号。自然はなんて残酷なんだと、心を痛めることになった。

今週、女子プロたちは会場からSNSを通じて千葉県に向けてメッセージを届けている。自然災害に対して人間は無力だが、スポーツの素晴らしさはひとに元気や勇気を与えるはず。ラグビーの日本代表が全勝でワールドカップトップ8に進出したときは全国民が涙したはず。富士通レディースだって、女子プロたちが元気な姿で国民を勇気づけるはずだ!

■前置きが長くなったが… 富士通は千葉県開催、となれば…
日本列島が台風被害からの復旧に奔走するなか、今週の女子ツアーは千葉県開催。中部、関東、東北、信越と多くの地域がいまだ甚大な被害に苦しむが、まずは千葉の再起を願うとなれば、優勝は地元選手に決まりだろう。50歳を間近に控え、年々涙もろくなっている記者Tだが、テレビで被害を見るたびに涙が流れてしまう。自分にはなにもできないのだから…。でもそんな悲しみを癒やすのはただ一つ。日曜日の午後、地元選手が優勝カップを掲げれば、こんなにドラマティック(記者M風に言えば)なことはない!

というわけで、まずは千葉県我孫子市出身の大西葵! パッティングに悩んできたが、9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で2位タイフィニッシュ。現在の賞金ランキングは約2700万円と、初シードはほぼ確定。次なる狙いはもちろんツアー初優勝しかない! 普段はクールなイメージだが、地元で優勝、目からこぼれ落ちる涙。想像しただけで、千葉県民ではないこっちまでうるうるきてしまいそうだ。

そして、真打ちはやっぱりこのひと、成田美寿々! そうです、昨年大会の覇者です。データ好き記者Aも予想に入れてくるのは必然。なぜなら、成田は地元大会にめっぽう強いから。初優勝は7年前の本大会。昨年は3勝のうち、地元開催が2勝。今回大きな被害を受けた千葉県の中心、市原市出身の成田が優勝すれば、こんなに勇気づけられることはない。きっと成田もどんな大会よりも勝ちへの気持ちが強いはず。強さ、繊細さ、豪快さ、そして愛らしさを兼ね備えた成田の優勝が、千葉の復興を後押しする!

【歴代優勝者】
2018年度:成田美寿々
2017年度:テレサ・ルー
2016年度:松森彩夏
2015年度:テレサ・ルー
2014年度:アン・ソンジュ
2013年度:イ・ナリ
2012年度:成田美寿々
2011年度:藤田幸希
2010年度:アン・ソンジュ
2009年度:ニッキー・キャンベル
2008年度:不動裕理
2007年度:横峯さくら
2006年度:全美貞
2005年度:不動裕理
2004年度:服部道子
2003年度:不動裕理
2002年度:中嶋千尋
2001年度:不動裕理
2000年度:大場美智恵
1999年度:服部道子
1998年度:肥後かおり
1997年度:高須愛子
1996年度:福嶋晃子
1995年度:小林浩美
1994年度:柴田規久子
1993年度:平瀬真由美
1992年度:P・リゾ
1991年度:塩谷育代
1990年度:西田智慧子
1989年度:A・ベンツ
1988年度:高須愛子
1987年度:日蔭温子
1986年度:樋口久子
1985年度:池渕富子
1984年度:吉川なよ子
1983年度:吉川なよ子

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