日本で米最多優勝タイを挙げたタイガー・ウッズ あえて“曲げる”クラブ1本がキーポイント【勝者のギア】

日本で米最多優勝タイを挙げたタイガー・ウッズ あえて“曲げる”クラブ1本がキーポイント【勝者のギア】

あえての『M3』 カギとなる1本だ!(撮影:佐々木啓)

日本で初めて行われた米国男子ツアー「ZOZO Championship」は5日間にわたる長丁場のすえにタイガー・ウッズ(米国)の優勝で幕を閉じた。ウッズはこれで米ツアー82勝目、サム・スニード(米国)に並ぶツアー最多タイの通算82勝目を果たした。


歴史的偉業を達成した14本のクラブを見てみると、目に付くのが5番ウッド。ドライバーから契約を結ぶテーラーメイドの最新モデルが並ぶなかで、唯一1つ前のモデルである『M3』を使用しているのだ。

同社のツアープロ担当は「ウッズはグリーンを狙うときにボールを自在に曲げてゲームを組み立てるタイプなので、M3にはM5、M6で採用されている曲がりを押させる機能『ツイストフェース』がついていませんから、意図的にフックで狙ったり、カットでランを殺したりがやりやすいのだと思います」と理由を説明する。

このセッティングを、本大会の現地に行ったというプロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏は「クラブと格闘しなくなっている、つまり『ギアの特性を引き出すことに成功している』とみています」と話す。

「一番重心距離が長い1Wは力でねじ伏せてボールを操らず、ナチュラルフェードに。重心距離が短いクラブでは徐々に技の引き出しを増やして多彩なショットを放つ。シャフトには“振り心地”と“操作性”を、ヘッドには“重心位置にあった球筋”を求めているように思いますね。素振りだけ見ても、かなり変わりました。クラブのソールを見てもほとんどヘッドにストレスをかけていないです。“部分的に”強く当たった後が全然ない。ギアの性能を最大化するために“多彩な技術から選んで使い分けている”という感じがします」(筒)

ウッズが最後に日本で優勝したのが、2005年の「ダンロップフェニックストーナメント」。そこからクラブ性能が進化したことで、“ギアに任せられる”部分が増えたことも14年という年月、ひいては米ツアー初勝利から82勝目までの歴史である。

【タイガー・ウッズのクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:テーラーメイド M5 ドライバー(9°)
(三菱ケミカル Diamana D70 TX)
3W:テーラーメイド M5 フェアウェイウッド(15°)
5W:テーラーメイド M3 フェアウェイウッド(19°)
3I〜PW:テーラーメイド P7 TW
W:テーラーメイド MILLED GRIND 2(56、60°)
PT:スコッティキャメロン GSS ニューポート2
BALL:ブリヂストンゴルフ Tour B


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