「米ツアーで十分通用する」 青木コーチが台湾で見た、渋野日向子の“対応力“と“成長”

「米ツアーで十分通用する」 青木コーチが台湾で見た、渋野日向子の“対応力“と“成長”

基本的なことをやり続けるのが渋野の強み(左が青木コーチ)(撮影:ALBA)

<スインギング・スカーツLPGA台湾選手権 初日◇31日◇ミラマーゴルフ カントリークラブ(台湾)>

台湾でも大きな歓声に包まれスタートした渋野日向子は、いきなりチップインバーディでスタートしていった。ティショットはフェアウェイど真ん中。セカンドは距離が合わずグリーン手前に外れたが、上りのアプローチを見事にカップインさせ、さらなる歓声を浴びた。首位と3打差の8位タイ発進。国内では初日の出遅れが課題とされてきたが、海外に来ると躍動するから不思議だ。


前半はこのバーディに加え、8番パー4でセカンドを30センチにつけるベタピンバーディ。チャンスにつけてもバーディパットを外すシーンも目立ったが、「ショットについては米ツアーでも十分通用する内容でした」と、帯同する青木翔コーチも認めるほどの出来だった。

グリーンを外しても「寄せやすいところでしたし、基本のピッチエンドランができれば十分ということです」と、ほぼすべてのアプローチがピンをかすめる内容。「米ツアーの選手は場数を踏んでいますし、いろんな状況に対応できるバリエーションがあるのは確かです。でも、すぐにそれができなくてもいいんです」(青木コーチ)。

渋野自身は同組で回ったイ・ジョンウン6(韓国)のアプローチに目を丸くしていたが、「米ツアーに行って経験を積めばできるようになります」と青木コーチは心配していない。いまだ米ツアーメンバー登録に二の足を踏んでいる渋野は「技術不足」と話すが、「ショットでいえば、まったく負けていません」と青木コーチも太鼓判をおす。

「渋野の強みは基本的なことをずっとやり続けることです。私が(帯同して)いないときでも、むしろもっとやっているのではないかと思います。やり続ける根性はすごいモノがあります」と、笑顔の下に潜む“なにくそ根性”が、この結果を生み出していると青木コーチは話す。

初日は台湾特有の強風が吹き荒れたが、風への対応もみせた渋野。終盤は強気なタッチのパッティングが戻り連続バーディを奪うなど、ラウンドの中でも成長を見せる。加えて、「海外の洋芝、沈んだようなライには渋野の打ち方は合っているんです。結果が出ているのには、そういうところもあると思っています」と、海外で輝きを放つ渋野の成長にはしっかりとした根拠があることも忘れてはならない。

現地でも渋野の米ツアーメンバー登録問題が話題となっているが、まぐれで全英優勝は果たせない。じっくりとつくり上げてきた基礎があるからこその結果。さらには対応力と「瞬時の判断力もある」と青木コーチが話す、これらの要素が備わっていれば、どこに行っても渋野は戦えるはずだ。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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