90年代の旧車もメンテナンス次第! 50歳の藤田寛之がベテランの意地

90年代の旧車もメンテナンス次第! 50歳の藤田寛之がベテランの意地

新車には負けない? “クラシックカー”藤田寛之の大まくりはあるか(撮影:村上航)

<マイナビABCチャンピオンシップ 3日目◇2日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7200ヤード・パー72>

最終18番パー5でイーグルを奪ったからなのか、「65」をマークしてトータル12アンダーにまでスコアを伸ばしたからなのか、久々に饒舌な藤田寛之の姿がそこにあった。

「一緒に回っていた宮本(勝昌)さんが1、2番でバーディを獲ったんで、うかうかしていられないと思ったのが好スコアの要因ではないでしょうか」(藤田)


と、まずは盟友であり、ライバルである宮本を引き合いに出してこの日のゴルフを振り返る。さらに、「18番のイーグルパットはキャディを務めたピーター(・ブルース)のおかげです。下りのスライスラインでしたが、自分は2カップ左と読んだところ、もっと左を狙うようにいわれ、その指示に従ったら入れることができました」と、相棒をたたえた。

今季は好スコアをマークしても笑顔を見せることが少なかった藤田だが、その理由は加齢からくるゴルフへのストレスが原因だった。今年6月に節目の50歳を迎えた。イメージどおりの弾道でボールを運べなかったり、今まで決まっていたパットがカップの横をすり抜ける。初日に好スタートを切っても2日目以降に崩れたり、自分にとってベストなゴルフをしても優勝争いに加わることができないなど、その悩みは多岐に渡る。ツアーでも1、2を争う練習の虫でありながら、体力温存のことを考えて、早めに切り上げるようにもなった。その分、中身の濃い練習を心がけてはいるが、なかなか結果につながらない。

「自分の力が衰えてくるところで、最近は若手の成長やパワーを感じますからね。その中で結果を残すことがどれだけ大変か。80〜90年代生産の車が最近のマシンと争うのと同じですよ」

当然、普通に競えば結果は明らかだが、メンテナンスを行うことで少しでも対抗できるようにしたいというのが、藤田の考えだ。

なんだかんだとボヤきながらも、現在は賞金ランキング23位につけている藤田。歴代2位タイである22年連続賞金シード獲得の記録を片山晋呉とともに伸ばすことは確実だ。

「もちろん、試合に出ている以上は優勝を目指していますが、そんなにゴルフの調子がいいわけではありませんし、今までの経験という蓄積を駆使しながら、最後まで優勝争いの輪に加われるようにしたいですね」

単なるクラシックカーではなく、名車としての意地を見せたいのが本音だろう。ちなみに、20代、30代、40代、50代の4世代すべてでツアー優勝を飾っているのは、杉原輝雄、ジャンボ尾崎、中嶋常幸の3人しかいない。藤田が4人目に名乗りを挙げるか要注目だ。(文・山西英希)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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