渋野日向子が台湾でもがく理由 悔しさの先に米ツアー参戦はあるのか?

渋野日向子が台湾でもがく理由 悔しさの先に米ツアー参戦はあるのか?

米ツアーでもがくシブコ 最終日はスマイル満開といきたい(撮影:ALBA)

<スインギング・スカーツLPGA台湾選手権 3日目◇2日◇ミラマーゴルフ カントリークラブ(台湾)>

「こんな風の中でもみんなスコアを伸ばす」。3日目のラウンドを終えて、海外勢の強さに感服した渋野日向子。首位にはトータル18アンダーまで伸ばしたネリー・コルダ(米国)。「65」や「64」といったビッグスコアが飛び出すなかで、「73」とした渋野はラウンド中もがき続けた。


15番パー4では連日、左からの強い風を受け、右のカート道と花壇のなか。3日目はティショットの打順が3番目。「先に打った2人がそれほど風の影響を受けていなかったので」と少し左を向いて放ったティショットは、「右にプッシュアウトしてしまった」。難条件でのショットメイク力不足を痛感した。

それでも「悪いわけではない」と概ねショットの好感触は続いている。大きなミスはココだけで、ドライバーの飛距離は初日の241ヤードから253ヤード、そして262ヤードと徐々に上がってくるなど、振り切るチカラはますます増している。問題はそこからの仕上げだ。

前半はフェアウェイキープをしつつ、バーディチャンスにつける。ところがこれが入らないという流れから、後半に入ると思わぬミスに泣くというシーンが目立つ。そんな渋野をよそに、スコアを伸ばす海外選手たち。決してコンディションがよくないコースでもスコアを出すことが求められる彼女たちとの圧倒的な差はやはり経験だ。

国内男子ツアーの「マイナビABCチャンピオンシップ」3日目。米ツアーを主戦場とする小平智が「62」をマークした。これには渋野を教える青木コーチも「納得できます」と話す。これだけいろんな条件や、決してキレイとはいえない芝でもしっかりと締めのバーディパットを決めきるのが海外選手だ。「日本はコースがキレイ」とは多くの外国人選手が日本のツアーに感じること。やはり、もまれている経験が圧倒的に違う。米ツアーでもがく小平も、ツアー3シーズン目を迎えるが、そろそろ経験が生きていくる気配を感じることができる。

全英優勝時のコースは林間コースで芝質もそれほど違和感なく、グリーンの転がりも一定だった。今回の台湾は「同じラインから打っても曲がり方が違う」と、一筋縄でいかない。技術だけでなく、タフさも身につけないと戦えないのが米ツアー。まだ最終日を残すとはいえ、今回の結果を受け、悔しさを感じる渋野は今後、どのような結論を下すのか。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>