今後への試金石となる新制度1回目のプロテスト【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

今後への試金石となる新制度1回目のプロテスト【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

プロテスト制度変更はどう出る?(撮影:福田文平)

様々な意味で日本の女子ツアーの節目となるプロテストが5日、始まった。


JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部を舞台に、4日間72ホールで行われるプロへの登竜門が、なぜ、特別なのか。理由は2つある。

まず、受験資格が18歳以上から17歳以上に引き下げられたこと。第1回となる今年は、安田祐香ら今年3月に高校を卒業した面々と、その1つ下の現役高校3年生世代が両方、受験できることになっている。

次に、QTの受験資格変更の件がある。ツアーのレベルアップのために、LPGA会員以外にも門戸を広げるという目的で2003年度から行われていたQT。会員でなくても上位に入ることができればTP単年登録でツアー出場が可能となっていた。だが「一定の成果を上げたと思っています」と小林浩美会長が言い「QTとプロテストの両方があると、一般の人にわかりにくいですから」(LPGA広報)という理由で変更された。その結果、2020年度から、受験資格が会員のみに限定される。

変更の是非については、すでに書いてきたことなので今回は触れない。だが、このことによって、今年のプロテストは現役高校生とすでに高校を卒業した者がダブルで受験できることになり、さらに、現在単年登録でツアーに出ている者たちも挑む。20位タイという合格ラインは変わらないため、とびきりハードルの高いものになることだけはまちがいない。

海外からの挑戦者はどうか。「本当に日本ツアーを主戦場にしたいなら、プロテストから受験しろ」という姿勢が、ツアーにとって吉と出るかどうか。それは今後の成り行きを見なければわからない。しかし、日本だけをターゲットにするのではなく、最終的には米ツアーでプレーしたいと考えているような場合、時間もかかるプロテストを経て日本を目指すことは考えにくい。

いずれにしても、今後を占うと大きな意味を持つ今年の最終プロテスト。合格、不合格やプロとしての可能性の部分だけでなく、長い目で見た選手育成の面、ジュニアへの影響なども含めて見守りたい。大きくなったツアーにはそれだけの責任がある。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>