渋野日向子、2021年から米ツアー参戦 メジャー全大会制覇へのロードマップが完成

渋野日向子、2021年から米ツアー参戦 メジャー全大会制覇へのロードマップが完成

渋野日向子 2021年から米ツアー参戦へ(撮影:上山敬太)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇6日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659ヤード・パー72>

渋野日向子が、2021年からの米ツアー参戦に向けて動く。日本で開催される唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦の「TOTOジャパンクラシック」開幕直前。水曜日のプロアマ戦に出場した渋野が報道陣の取材に応じ、改めて来年の米ツアー参戦を見送ったことを明かした。


8月の「全英AIG女子オープン」出場時に獲得した来季のメンバー登録期限は今月18日だが、これを回避。「覚悟ができていない。気持ちの面が大きい」と、一度落ち着く必要があると判断した。その上で、将来的には挑戦する意向を表明した。

正式なメンバー登録を見送るとはいえ、全英優勝の資格で海外女子メジャー5試合に加え春先の「HSBC女子世界選手権」はすでに出場権を獲得している。さらに、推薦枠の6試合を生かし、最大12試合には参戦する予定を組む。推薦出場の獲得状況にもよるが、この結果、不在となる日本ツアーの大会も出てくることは覚悟の上だ。

今回の見送りは、将来的な目標達成のための一歩でもある。「3年後にはもうひとつメジャー勝利、10年間でグランドスラムを達成することを目標とします」と青木翔コーチ。渋野も「青木さんと話して、そういう形で進めていきたい」とした。

全英優勝後はあわただしい時間が続いた。そこで、先週の「スインギング・スカーツLPGA台湾選手権」終了後、チームで今後のロードマップを作成。渋野の未来予想図が完成した。具体的には、まずは完全参戦ではなく20年シーズン1年間に出場予定の12試合をこなし、米本土開催の移動や、生活環境に慣れることが先決と判断。その上で、以下の選択肢をとることになる。

「来年の予選会に出ます」。つい先週まで行われていた8日間に及ぶ米ツアーの予選会「Qシリーズ」に来年参戦。その上で出場権を獲得し、21年から米ツアーで戦う。もしくは、出場予定の12試合中、予選落ちのない試合で獲得した賞金総額が、賞金ランキング40位の選手より上位なら、新たな道も開ける。このケースでは、出場優先カテゴリー10番目の選手として、例年の傾向であれば、21年シーズンに約20試合の出場が可能になるのだ。

もちろん再び同ツアーで優勝という最短ルートで、一発メンバー入りというのがいちばん。いずれの結果になるにせよ、渋野にとって8日(金)に開幕する本大会で結果を残すことは大命題となる。描く予想図では30歳でメジャー全大会制覇のグランドスラム。残すはあと4つ。大きな目標に向かい、渋野の新たなステージがスタートする。(文・高桑均)

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