“本当のプロ”になれた大会が開幕 上田桃子は米再挑戦に…「勝ったら考えるかも(笑)」

“本当のプロ”になれた大会が開幕 上田桃子は米再挑戦に…「勝ったら考えるかも(笑)」

大会3勝目はあるのか!? 上田桃子のチャレンジはまだまだ続く!(撮影:上山敬太)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇7日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659ヤード・パー72>

昨年大会で、優勝した畑岡奈紗を最後まで追い詰めて2位フィニッシュ。三重県の近鉄賢島カンツリークラブで行われた前身大会(ミズノクラシック)で2007、11年大会と2度の優勝を挙げている上田桃子が、思い入れの深い大会に今年も臨んでいく。


開幕2日前に行われたプロアマや、練習で今年のコースの仕上がりを確かめた上田は、「去年よりもグリーンが止まりそうだし、スピードも今年の方が重そう」と優勝争いを繰り広げた昨年との違いを感じ取った。それを踏まえ、今年の優勝スコアは「1日5アンダーは欲しい」と15アンダーに設定。「私のなかでは、まず去年の12アンダーを上回れるようにしたい」という目標を掲げた。

上田にとってこの大会は、特別なもの。自身のなかで、「プロにはなったのはプロテストを通ったからだけど、ここで勝ったことで“本当のプロ”になれた」という“第二のスタート地点”でもある。大会1勝目を挙げた07年には年間5勝を挙げ、05年のプロ転向から3年目にして初の賞金女王の座についた。そして翌年からは米ツアーに参戦。最高峰の舞台で6年間戦うきっかけになった大会だ。

当時、『この大会に勝って米国行きを』という野心を持って戦っていたのかと聞いてみると、そうではなかった。「私は“人生なるようになる”と思っているんですが、この大会で勝ってアメリカにいけることになった。“なるようになる”というのは、こういうことなのかなって。“行くようになっていた”、そう思いました」。あくまでも米国に渡ることになったのは結果論で、「当時はアニカ(・ソレンスタム)、カリー(・ウェブ)、ロレーナ(・オチョア)みたいにカリスマ性のある選手たちと、一緒にプレーできるという喜びを感じながらプレーしていました」という気持ちが大きかった。

最後の大会制覇から8年。今TOTOの会場を眺めて、こんな感情も抱く。「今は日本に来る海外勢も若い選手が多くて、私がツアーにいた時とはガラリと変わっている。日本でも、年齢が上になるにつれて逆に取り残されていく感覚はありますけど、そのなかで当時一緒にプレーしていた海外の選手が頑張っている姿を見ると、世界では年齢は関係ないんだなと思えて、私も頑張れます」。懐かしい顔に会うことが、上田の大きなモチベーションにもつながっている。

最後に、『大会3勝目を挙げたら再び米ツアーに行くのか』という質問を投げかけてみた。するとすぐに「ないです!」と“否定”した後、少しの間を置いて「勝ったらもう1回考えるかもしれない(笑)」と笑った。「米ツアーは大好き。でも日本という国が好きなので」という今季2勝の33歳は、大会後大きな迷いを持ったなかで瀬田を後にすることになるのか。

「ゴルフは対応力が一番大事。状況に応じて、いい決断をしていければ、ショットもパットも調子自体は悪くないので、やれるかなという期待もあります」。円熟味を増した歴代覇者のプレーを、楽しみにしたい。(文・間宮輝憲)

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