河本結が刻んだ“ウェッジ・イズ・マネー”の精神 「世界との差」を埋めるヒントはバッグの中に

河本結が刻んだ“ウェッジ・イズ・マネー”の精神 「世界との差」を埋めるヒントはバッグの中に

過密日程のなか最終調整を続けた河本結(撮影:上山敬太)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇7日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659ヤード・パー72>

先週までの2週間にわたり来季米ツアー出場をかけた最終予選会(Qシリーズ)を戦い、今週は「TOTOジャパンクラシック」に出場する河本結。4日(月)に帰国し、すぐさま試合という強行日程に臨むが、「昨日は12時間寝ました。復活です」と体力を回復し、あすの第1ラウンドへと向かっていく。


いわば来季から主戦場とする米ツアーの“前哨戦”ともなるこの試合。河本自身も「参考になる」と、海外強豪勢とのプレーから多くのことを学ぶつもりだ。ツアー出場権を争った8日間のラウンドではトータル5アンダーの9位タイと上位通過を果たした。しかし、トータル21アンダーでトップ通過のヘ・ムニ(中国)との差は『16打』。出場権と同時に、「Qシリーズであの差がある。これがレギュラーだとレベルが違うと思う」という考えを強める場所にもなった。

それだけに、直後に日本で腕を試せる試合があることの意味は大きい。かねて「この大会は出たかった」と待ちわびていた3日間。もちろん「いい結果を残したい」という気持ちは、これまでと変わらないものだ。

そんな河本のキャディバッグをのぞくと、ウェッジのバックフェース部分に『THE MONEY』という単語が刻印されているのが目に入ってくる。この意図について聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

今年の「スタンレーレディス」の時に初めてタッグを組んだジョン・ベネットキャディに、ウェッジに入れる言葉を相談した河本。すると「“パット・イズ・マネー”とはよくいうけれど、100ヤード以内のショットも、スコアメイクには大事になる。なにもお金に変わるのはパットだけではないよ」というアドバイスを受けた。河本自身も、この部分の精度に「世界との差」を痛感していた部分。「ウェッジがお金、順位に変わる」という気持ちを忘れないため、その文字を刻んだのだ。

ここからは来年の渡米に向け、ゴルフ以外の面でも多忙な日々を送ることになる。年末年始も返上し、合宿を行う構想も練るなど、自身のレベルアップに向けてできることは、すべてやっていくつもりだ。そのなかで技術面に加え、“ウェッジ・イズ・マネー”という精神も大事にし、まずは瀬田で世界との距離を測っていく。(文・間宮輝憲)

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