河本結が目の当たりにした“世界レベル”の技術 同組のリディア・コは賞賛「ユイはとても楽しみな選手」

河本結が目の当たりにした“世界レベル”の技術 同組のリディア・コは賞賛「ユイはとても楽しみな選手」

世界の技を河本結に見せたリディア・コ(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 初日◇8日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659ヤード・パー72>

世界基準の技術を“ルーキー”に見せつけた。来季の米ツアー出場権を得た河本結とともに「TOTOジャパンクラシック」初日のラウンドに臨んだリディア・コ(ニュージーランド)が、その技術を日本のコースでも発揮。メジャー2勝を含む、通算15勝を挙げている1つ年上の実力者のプレーは、“世界との差”を知るにふさわしいものだった。


「きょうはアプローチ、パットがすごくよくて、このスコアで上がれることができた」と話したリディア。バンカーに苦しみ3番でダブルボギーを喫したが、そんなビハインドを感じさせないプレーをこの後見せた。

4番で花道からのアプローチをそのまま決めてバーディを奪うと、5番でもスコアを一つ伸ばして、すぐさまスコアロスを帳消しにした。さらに9番で再びチップインバーディを決めると、「そこからエンジンがかかった」と後半も4バーディ(1ボギー)。終わってみれば首位と1打差の4アンダー・3位タイと上位につけた。

その一部始終を見ていた河本は、特に小技のレベルの高さに驚き。「攻めたうえで、ダメなホールはダメと割り切っていたのが、潔かった。ミスをしても、その次のプレーまで想定している気がする。大胆に潔く…全然違いますね。うまかった」。自身も6番までに3ボギーを喫しながら、その後4バーディと立て直し1アンダーで上がったが、リディアのプレーの一つひとつに目を奪われた。

そんなリディアは河本について、「Qシリーズ(最終予選会)は長丁場で難しかったと思う。それを乗り越えた選手だから米ツアーでもきっとうまくでプレーができると思う」と、ルーキーに言葉を送った。1番ティでスタートを待つ間には、『来年から一緒にプレーできるね』という会話も交わし、歓迎の意思を伝えた。そして、そのプレーを見て、「とてもパワーがあって、いい笑顔を見せられる選手。米ツアーのメンバーとして、ユイはとても楽しみな選手の一人ね」と期待を口にした。

プロ転向前にツアー優勝を果たすなど、アマチュア時代から“天才少女”の呼び名を欲しいままにしてきたリディア。自身のルーキーイヤーも振り返り、この大会を今後につなげて欲しいという考えを示した。

「私は転向する前の年にも、ツアーに10試合ほど出させてもらって、そこで色々な選手に会うことができた。ユイも、今週米ツアーの選手に会うことができるのは、今後につながるいいことだと思う」。そして笑顔で、「米ツアーは、もちろんお互いに競争をする場だけれど、ファミリー的なところもある。ユイの雰囲気であれば、すぐに溶け込んでいけると思うわ」と話した。

この日のラウンド後には、アプローチ練習場で、さっそくリディアの技術を自らの練習に取り入れ、習得に励む河本の姿が目に入ってきた。それはフェースを開いて、乗せるように球を運ぶ技術。どんな言葉よりも、直接目にしたプレーは何よりも説得力を持つ。ここから来年、海を渡るまで、貪欲に自らの腕を磨き続ける。(文・間宮輝憲)

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