「スキを見せてしまった…」松田鈴英が選んだのは豪打さく裂直前のミスショット【女子プロが選ぶ“今年の一打”】

「スキを見せてしまった…」松田鈴英が選んだのは豪打さく裂直前のミスショット【女子プロが選ぶ“今年の一打”】

優勝まであと一歩 悔しい一打を挙げた(撮影:上山敬太)

多くのドラマが生まれた2019年シーズンに活躍した選手たちに、一番“印象”に残っている1打を挙げてもらった。良かったものを挙げる選手、悪かったものを挙げる選手。性格やその年の活躍が如実に出るこの企画。今回は、フル参戦初年度から2年連続で賞金シードを獲得した松田鈴英。


18年の賞金ランキングは11位。初優勝に近い若手の1人として臨んだ今シーズンは開幕からトップ5に入ると、前半だけでトップ10が6回と何度も上位に顔を出した。だが、夏場を過ぎて以降、食欲不振からの体重減による体力低下、飛距離低下に苦しみ後半戦はトップ10はわずかに1度。それも首位とは12打差と優勝争いとはほど遠く、「ちょっぴりショック」な1年となってしまった。

そんな松田が「今シーズン一番印象に残っている」として挙げたのが、ホステスプロとして挑んだ「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の最終日、16番ホールのティショットだった。

1打差で首位の勝みなみを追いかけて迎えた526ヤードのパー5。16番は3日間で一番やさしいホールで、逆転するためにはバーディが必須。だが、松田の放ったティショットは大きく左に曲がりOBとなってしまった。「あそこで普通に行くことができていたら、優勝も見えていた位置だったので悔しかったですね。ミスしたことで、かっちゃん(勝みなみ)にスキを見せてしまいました」。優勝争いを演じる相手に気持ちの余裕を持たせてしまった。

だが、ここで終わらないのが次世代の長距離砲。「短かったのでパーはまだいけると思った。とりあえず次のショットはフェアウェイに置いてと思っていました。でも怒りの1打でしたね(笑)。あそこまでいくとは思っていませんでした」と打ち直しの3打目は下り傾斜で大きく弾み、転がり続けた先はなんと364ヤード先のフェアウェイ。いかにかっ飛ばしたかが分かる。

「今年は数字を見過ぎましたし、周りがどんどん初優勝していくなかで人も見すぎました。私は私らしくいきたいと思います。来年はプラチナ世代も入ってきてツアーのレベルはさらに上がると思いますが、自分のレベルを上げていけばいいと思うので頑張りたい」と来季への意気込みを話した松田。来年は“良い”印象に残っている1打を挙げる活躍に期待したい。

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