厳しい条件乗り越え滑り込みでつかんだ全英チケット 「勉強したい」大会…これが“人生を変える”ことに【プレーバック・渋野日向子2019 6月編】

厳しい条件乗り越え滑り込みでつかんだ全英チケット 「勉強したい」大会…これが“人生を変える”ことに【プレーバック・渋野日向子2019 6月編】

土俵際で全英チケットをつかんだ渋野日向子 これが人生を大きく変えることとなる(撮影:米山聡明)

メジャー女王の座についた5月を終えた渋野日向子。そして6月は、“あの大偉業”の布石になる1カ月となった。


「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で優勝賞金の2400万円を手にし、ここで一気に賞金ランキング2位に浮上。6月最終週に行われる「アース・モンダミンカップ」を終えた時点で、賞金ランクトップ5に入っている選手には、8月の海外メジャー「全英AIG女子オープン」出場権が付与されるため、そのチャンスも到来した。サロンパスカップ後の会見で、この話題について振られると「……全英!? 出られるんですか?? 出てみたいです!!」。この言葉からもうかがえるように、あくまでも“希望”という感じで、強い現実味をともなう話ではなかった。

6月に入ってからは「リゾートトラスト レディス」10位タイ、「ヨネックスレディス」46位タイ、「宮里藍 サントリーレディス」45位タイ、「ニチレイレディス」7位タイと、確実に賞金を積み重ねるが、大きな加算もなかった。アース・モンダミンカップ開幕時点で、賞金ランクも8位まで後退していた。そしてこの千葉の大会で「全英は考えています。先週トップ10にも入ったし一発逆転もあると思います」と、単独7位に設定された逆転への最低条件クリアを狙った。

初日こそパープレーに終わり24位タイ発進となったが、そこから右肩上がりに。2日目には一気にスコアを5つ伸ばして、10位タイまで浮上した。さらに3日目も「69」を記録し、ここでついに“圏内”の6位タイまで上がってきた。

もうこの頃には、全英出場は「かなり意識している」という明確な目標になっていた。そして最終日は、周囲がスコアを伸ばしあぐねるなかパープレーでまとめ、トータル8アンダー・単独4位で大会を終えることができた。見事な逆転で賞金ランクも3位に浮上。あの全英優勝は、ここでの“滑り込み”があったからこそ達成されたものだった。

このアース・モンダミンカップは、まだプロテスト合格前の昨年に渋野が唯一出場したレギュラーツアーだった。その時には予選落ちながら、ホールインワンを達成。何かが起こる大会でもあった。

無事出場権を手にしたこの時の渋野は、「いっぱい稼いだし(英国に)ファーストクラスでいこうかな(笑)」というジョークを交えながら、全英での目標をこう語っていた。「世界のトップ選手がたくさんいるので、練習や試合でのショットを見て勉強したいですね」。

実にルーキーらしい初々しい言葉だ。しかし実際には、厳しい条件を乗り越えつかんだこのチケットが、渋野の人生を大きく変えることになる。

■リゾートトラスト レディス
10位タイ
■ヨネックスレディスゴルフ
46位タイ
■宮里藍 サントリーレディス
45位タイ
■ニチレイレディス
7位タイ
■アース・モンダミンカップ
4位

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