偉業の今平周吾が描く20年の青写真 「3年連続で獲りたい」キングの称号、カギを握るのは海外メジャー【賞金王の本音】

偉業の今平周吾が描く20年の青写真 「3年連続で獲りたい」キングの称号、カギを握るのは海外メジャー【賞金王の本音】

年間3勝で3年連続賞金王を目指す今平周吾(撮影:田辺直喜)

片山晋呉の3年連続以来、国内男子ツアー史上5人目となる連続賞金王に輝いた今平周吾。過去5年連続で賞金王に輝いた尾崎将司や青木功、中嶋常幸らと並ぶ偉業にも、今平の表情には悔しさがあふれた。


年間3勝を目標に掲げて臨んだ2019年シーズンも、序盤から惜敗の連続。9月までに3回の2位を数え、初優勝は台風の影響で2日間競技となった10月の「ブリヂストンオープン」。そして19年シーズン2勝目は、こちらも悪天候のため3日間競技となった「ダンロップフェニックス」。3勝に届かず、かつ短縮競技での優勝が2回という結果には不満が募った。

最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」も優勝のチャンスがありながら最終ホールでダブルボギー。シーズンを象徴するように首位から転落してしまったが、それでも賞金王になるだけの活躍だったのは、誰もが認めるところ。開幕戦の「SMBCシンガポールオープン」の棄権を除いては、予選落ちなし。トップ10は16回と、抜群の安定感をもって、国内ツアーを制覇した。

そんな19年を分析し、20年の目標を今平に語ってもらった。

■不名誉なメジャー全予選落ち
海外メジャー全4大会に出場した選手の中で、すべて予選通過を逃したのは今平周吾1人だった。この事実が米国メディアで報道されたのを見た今平はにがい表情を浮かべた。「メジャーを日本でやってくれれば」という冗談ではぐらかしたが、気持ちの中には燃えたぎるものがあった。

メジャー初戦の「マスターズ」は、19年1月初旬に『特別招待』での出場が決まった。18年末の世界ランキング50位内を逃し、大会前週までの同50位内の出場資格を目指していた矢先に決まった招待。それだけマスターズ委員会の期待も高かった。そんな中で悔しい予選落ち。初めての舞台を含め、その後のメジャーでも週末に進むことはなかった。「飛距離が足りない」という点を向上させるべく、帰国後はスイング改造、肉体改造に取り組み、悔しさをバネに賞金王を決めた。

■2020年の目標は単純明快の「3勝」
尾崎や片山といった名手たちに並んだ今平はまだ27歳。今平時代をつくるには、まだまだ十分な時間がある。20年の目標は「3勝すること」と18年の1勝、19年の2勝を上回るのは当然の命題。そして、「3年連続で獲りたい」と、賞金王に向けての気持ちも当然強い。

「3勝できれば最高。ハードルを高く上げすぎるのはよくない。賞金を積み上げるというのもプレッシャーになるので、あくまでも3勝を目指します。その結果、賞金王になることができればいいと思っています」と、昨年果たせなかった3勝を目指して、今年こそは序盤から勝利を重ねていく構えだ。

■メジャーで1億円稼ぐ!
年末の世界ランキングは自己最高の31位。国内での活躍でもここまで順位を上げることができた。その結果、20年は4メジャーすべてに出場ができる目算だ。そして、これまで果たしていない予選通過を、なんとしてでもつかみ取る。そして、これまでの悔しさを考えれば、それだけでは足りないことも分かっている。

「予選通過をしていって、世界ランキングを上げて行きたいし、オリンピックにも出たい」とシーズン中盤までに世界で結果を残す気持ちは強い。「メジャーで予選通過したいのもそうですし、賞金が100%日本ツアーにも加算されるので、4メジャーで1億円稼ぐくらいのつもりでやりたい」と、これまでのうっぷんを晴らす年にする。

すでに来週の米ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から始動。シンガポールを経て、その後は欧州ツアー出場のため中近東に渡る。「出られる試合にはぜんぶ出たい」と、2月、3月の世界ゴルフ選手権シリーズにも出場予定。日本のキングの実力を世界にも知らしめる。今平にとって勝負の20年シーズンがまもなく開幕する。

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