2日間で計7ホール… “想定外”のプレーオフ、畑岡奈紗は敗戦にも笑顔「より強い選手になりたい」

2日間で計7ホール… “想定外”のプレーオフ、畑岡奈紗は敗戦にも笑顔「より強い選手になりたい」

敗戦後、テレビインタビューに答える畑岡奈紗(撮影:岩本芳弘)

<ダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 5日目◇20日◇フォーシーズンズG&スポーツクラブ(フロリダ州)◇6645ヤード・パー71>

2mのバーディパットを外した瞬間、“2日間の激闘”が敗戦という形で終わった。トータル13アンダーで72ホールを終え、ガビー・ロペス(メキシコ)、インビー・パーク(韓国)と並ぶトップタイでホールアウトした畑岡奈紗。前日、5ホールを戦ったものの決着がつかず月曜日に持ち越しとなったエクストララウンドは、開始7ホール目でバーディを奪ったロペスが制した。


グリーン左に池が配置される18番パー3が、畑岡自身も「想定していなかった」と話すほどの長丁場の舞台となった。三つ巴で始まったプレーオフは、前日の3ホール目でティショットを池に落としたパークがまずは脱落。その後はロペスとのガマン合戦が続いた。

月曜日最初のホールをともにパーとし、迎えた運命の7ホール目。“右から攻める”という戦略通り、4番UTで放ったティショットをフォローの風に乗せピン右に着弾させると、これが傾斜を転がり2mほどのチャンスについた。先に打っていたロペスは、手前6mほど。勝利のチャンスが訪れたかに思えた。しかし、前日から徹底して手前から攻めていたロペスのバーディパットは、その予習を生かしたかのように、しっかりとラインに乗ってカップイン。畑岡にとってチャンスが一転、外せば負けというまさに“サドンデス”のピンチに変わった。

「重圧はありました」という畑岡のボールがついたのは、難しい下りのフックライン。これが「1カップほど曲がると思ったけど、最初から左に出て、切れすぎてしまいました」と、カップから大きくそれていった。「プロは“勝ってなんぼ”の世界なので負けたことは悔しいけど、次につなげたい。(前日は)5ホールのプレーオフでアドレナリンが出ていたのか、なかなか寝つけなかった。これだけ長いプレーオフは今後もあまりないと思うので、いい経験だと思う」。もちろん勝てなかったことへの思いは胸にあったが、長丁場を終えた満足感からか表情には笑顔ものぞいた。

勝てはしなかったが、開幕戦での2位タイスタートは、今後に向けても大きな自信となる。「オフにやってきたことを試合で試す、“準備運動”の位置づけでした」という試合で、最後まで優勝を争った。現在は、もともとの持ち球ドローに加え、フェードも打ち分けられるように取り組み、「試合でも打てるようになった。あとは精度」と技術面での手ごたえも大きい。

「負けたからといって、すべて悪いほうに考えるとよくない。より強い選手になりたいです」。本人も「少し苦手意識がある」と話したプレーオフで見せた粘り。この7ホールの経験も新たな糧にし、改めて米ツアー4勝目、そして東京五輪出場、メジャー制覇へと近づいていく。(文・間宮輝憲)

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