前PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏が世界ゴルフ殿堂入り

前PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏が世界ゴルフ殿堂入り

ツアーの発展に尽力したティム・フィンチェム氏 ウッズらに続く殿堂入りが決まった(撮影:GettyImages)

現地時間20日、PGAツアー(米国男子ツアー)前コミッショナーのティム・フィンチェム氏(73歳)が、世界ゴルフ殿堂 の特別功労賞に選出された。先に受賞が決まっていたタイガー・ウッズ、マリオン・ホリンズさん(故人)に続き、2021年3人目の殿堂入りとなった。


フィンチェム氏がPGAツアーの第3代コミッショナーとなったのは1994年6月。以来、2016年までの22年間、同ツアーを率いて大きく成長させ、ゴルフをグローバルに展開させたことが評価された。「この賞は、ゴルフで選手と貢献者に送られる最もすばらしいもの。こんなに光栄なことはない」。フィンチェム氏はこうコメントを寄せた。

弁護士でもあるフィンチェム氏は、ジミー・カーター政権時代にホワイトハウスで経済顧問を務めた。コミッショナー就任後はそのビジネス手腕をいかんなく発揮、就任するや否や、欧州対米国のチーム戦で盛り上がる「ライダーカップ」に出場できないオーストラリアやカナダ、南アフリカ、日本を含むアジア勢などが組み、世界選抜として米国と戦う「プレジデンツカップ」を創設した。

また99年に、世界のツアーが一同に介して戦う『世界選手権シリーズ』を発足。07年からは、年間のポイントレースを戦うフェデックスカップも導入し、現在も続くツアーのエキサイティングなシステムを作り上げた。一方でファースト・ティ・プログラムを創設してジュニア育成にも力を注ぎ、16年のリオデジャネイロ五輪でゴルフが正式種目に復帰することにも尽力した。

PGAツアーと下部、シニアを合わせた3ツアーの賞金総額は94年には約1億ドル(約108億円)だったが、17年には4億ドル(約432億円)にまで成長。折良くスーパースターとなるタイガー・ウッズが出現し、米国経済の好調も後押しした背景もあったが、08年のリーマンショック時もツアーがその影響をほとんど受けずに成長を続けたのは、フィンチェム氏の功績によるところが大きいとされている。

世界ゴルフ殿堂は、ノミネーティング・コミッティで選出された候補者から、セレクション・コミッティが最終的に受賞者を決める。『特別功労賞』は、先に選ばれたホリンズ女史とフィンチェム氏の2名が候補になっていた。ともに時代を作ったタイガー・ウッズと同時受賞となったのも、巡り合わせかも知れない。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>