波紋呼んだ下部ツアー参戦表明 ビジェイ・シンをベテラン選手が続々と擁護

波紋呼んだ下部ツアー参戦表明 ビジェイ・シンをベテラン選手が続々と擁護

2000年のマスターズを制したビジェイ・シン(撮影:GettyImages)

米国男子下部のコーン・フェリーツアーにエントリーしたことで非難を浴びているビジェイ・シン(フィジー)。しかし、ベテラン選手たちが擁護に立ち上がった。


最初に声を上げたのはフィル・ミケルソン(米国)だった。

「ビジェイとは特に親しいわけじゃないが、彼は殿堂入りもしているPGAツアーで大成功した選手。コーン・フェリーに出る資格は自分で得たもの。彼は自分の望むところでプレーする権利がある」とツイートした。

海外メジャー3勝を含む米ツアー34勝、57歳のシンは、現在は“ライフタイムメンバー”の資格で米国男子のPGAツアーに参戦するが、ツアー再開の初戦「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」(6月11〜14日)は招待試合のため出場資格がなく、同週に再開する下部のコーン・フェリーツアーに参戦することを選んだ。PGAツアーメンバーは同週の試合の出場資格が得られなかった場合に限り、下部ツアーへの参戦が認められている。

それに同ツアーで戦うブラディ・シュネル(米国)が、シンの参戦で若い選手から出場権を奪うことになるとして、「クズ野郎だ!」とツイートし大炎上となっていたというわけだ。

ミケルソンに同調したのはシンと同じ57歳のスティーブ・エルキントン(オーストラリア)。「フィルは正しい。誰かが仕事に行くのを止めることはできない」とリツイート。さらにデビッド・デュバル(米国)も声を上げた。「全英オープン」を含むツアー13勝のデュバルは現在テレビのコメンテーターをしつつ、時折「過去の勝者」のカテゴリーでPGAツアーにも出場する。

「いったいビジェイの何が悪いんだ? ツアーはスポンサー推薦でトニー・ロモやアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)を出場させている。ビジェイは自分で得た資格だ」とデュバル。そのデュバルは自身も実際に昨年の下部ツアー大会にも出場している。「むかしナイキツアーを戦っていたころを思い出した。とてもいい時間を過ごした」と振り返った。

またコーン・フェリーツアーで戦う40歳のエリック・コンプトン(米国)は「(コーン・フェリーの)選手たちは“レジェンド”と一緒にプレーできることを喜ぶべきだ」という。

なんとも大騒ぎになってしまったシンの下部ツアー参戦。ちなみにシンは、34勝という勝利数だけでなく、PGAツアーの獲得賞金は約7100万ドル(約80億円)で歴代4位。シニアのPGAチャンピオンズでも4勝。やっぱりシンから学べることはおおいにありそうだ。(文・武川玲子=米国在住)

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