全米50州でゴルフ再開 実際にラウンドして思ったこと

全米50州でゴルフ再開 実際にラウンドして思ったこと

クラブハウスも売店もすべてクローズ

5月11日、最後の1州となったニューハンプシャー州でゴルフコースが再開。ナショナル・ゴルフ・ファンデーションによると、これで全米50州でゴルフが解禁された。郡や市によってまだ一部は閉鎖が続いているコースもあるが、5月17日には95%が営業を再開するという。


新型コロナウイルス感染が最も深刻なニューヨーク州に続き、ここカリフォルニア州も市、郡により徐々に再開。先週はペブルビーチゴルフリンクスもようやくオープン、そしてロサンゼルス郡もついに先週末に解除、PGAツアーの「ジェネシスオープン」を開催する名門リビエラCCも再開した。まだ“ステイ・アット・ホーム”の自粛は続いているのだが、ビジネスは段階的にオープン、ゴルフコースはビーチやパークと同様に自粛が解かれ、街は経済活動を徐々に取り戻そうとしている。

ということで、早速ここロサンゼルス郡でコースに行ってみた。約7週間ぶりの再開、週末はなかなか予約が取れない状況だ。なぜかというと、入場人数の制限をしているから。通常10分(コースによっては8〜9分)のティタイム間隔を12分、前の組とはずっと離れてプレーするという措置。ティタイムが近いと感染するのか…という疑問も湧いたが、コースに行くとむしろ贅沢なほど、人と会わない。

クラブハウスは封鎖、ロッカールームも売店も全部クローズ。従ってパーキングでおのおの靴を履き替える。本日のコースではゴルフカートの使用は可。ただし夫婦など同居している人以外とは同乗できず、一人一台。そして1組にカート2台までと制限される。つまり4人で回る場合でもカートは2台、同居人がいなければ2人は歩くことに。この歩きはバッグを担ぐか、ふだんは許可されていなかったプッシュカート(手引きカート)の使用が認められている。

長く家に引きこもっていたせいだろうか、多くのゴルファーが歩いているのが印象的だった。ティに設置されてあった目土やボール洗いもすべて撤去され、飲料水も取り除かれていた。ピンフラッグは差したまま、カップ内にはプラスティックの管で上げ底となっていて、カップインしたボールを取り出しやすいように工夫されている。これはどこのコースも同じだが、意外とボールがはじかれてカップから出てしまうこともある。まあ、今のコロナルールの下ではスコアは二の次だ。

売店も閉まっているから、必ず飲み物、スナック類は持参することが必要だ。ちなみにこのコースは練習場、練習グリーン、チップエリアなどすべてクローズ。コースに来るのはティタイムの15分前で、終わったらすぐに帰るようにと、長々と注意事項の書かれたメモが配布された。

プッシュカートで18ホールをのんびりと歩いて回って約4時間15分、プレーを終えるとさっさと駐車場に向かって片付けて帰るのみ。一日で会った人は同伴プレーヤー以外、おそらく5人ほど。マーケットで買い物をするよりもずっと安全だと感じた。かなりの運動量と久々に外の空気を吸うことができた一日。“自粛疲れ”という言葉も聞こえてくる昨今だが、どこかで経済活動は再開するしない。100%の安全はないけれど、注意を払って少しずつ外に出る時期が、アメリカには訪れているようだ。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>