「ドローとフェードを両方イメージできるか」 畑岡奈紗は操作性を重視してクラブを選ぶ

「ドローとフェードを両方イメージできるか」 畑岡奈紗は操作性を重視してクラブを選ぶ

コースや天候によって、ウッド型の4Uとアイアン型の4Uを使い分けている(撮影:GettyImages)

2016年にアマチュアながら17歳で日本女子オープンを制した畑岡奈紗は、その年にプロ転向し、同年の米国女子ツアーのファイナルQTをトップ通過。以来、米国女子ツアーを主戦場として18年には2勝、19年に1勝を挙げている。日本女子ツアーではスポット参戦にも関わらず、日本女子オープン3回、日本女子プロゴルフ選手権1回を含む通算6勝。現在凍結中の女子世界ランキングでは日本人最高位の4位で、自国開催のオリンピック金メダルの期待がかかる。そんな畑岡のクラブセッティングを見てみよう。


ドライバーには『スリクソン Z785』が入っている。プロの世界でも『ゼクシオ』のようなやさしいドライバーを使う選手が多くなってきているが、なぜ『スリクソン』を使っているのか? 畑岡がプロになっていから担当しているクラフトマンの松栄圭一郎氏に聞いてみた。

「ゼクシオも試したことはありますが、やさしさよりは操作性を重視してスリクソンを選んでいると思います。飛距離にこだわりがないといったら嘘になりますけども、構えたときにドローとフェードを打ち分けられるイメージがわくかどうかをすごく気にしていますね。あんまりボテッとした顔は好きではない。あと打感と音も気にしています。いま使っているドライバー、『スリクソン Z785』はフェードを打ちにいって、ちょっとミスをしたときに、そんなに飛距離が落ちなかったのをすごく喜んでいました。今のスリクソンでもやさしいモデルにはなってきています」と松栄氏はいう。

■高さとスピン量を考えてユーティリティを使い分ける

フェアウェイウッドは3Wのみ。ユーティリティは2本で、4番はウッド型とアイアン型をコースや天候によって使い分けている。

「4番はウッド型のユーティリティを使うことが多くなりました。昨年、日本女子オープンに勝ったときも、初日はアイアン型で2日目はウッド型とか、そんな感じでした。女子選手は高い球だと風に負けるイメージ強く嫌う傾向にあります。高くてもスピン量が少なければ風に負けません。米ツアーでは高さを出さないとグリーンに止められないので、畑岡プロがフィッティングするときは、高さとスピン量はけっこう気にしています。国内の選手とは求める弾道がちょっと違いますね」(松栄氏)。

■ウェッジからドライバーまでバラつきがなくほぼ一直線

米ツアーで活躍できる要因を松栄氏に聞いてみると、こんなエピソードを語ってくれた。「トラックマンで計測すると、ウェッジからドライバーまで左右のバラつきがなく、ほぼ一直線になります。本来なら長いクラブになればなるほどズレ幅は大きくなる。言い過ぎかもしれないですけど、ドライバーでも左右5ヤードの幅に収まる(直径10ヤードの円の中に収まる)。他の選手よりも左右で5ヤードくらい狭い。オフにコースでクラブテストをしたとき、ボールを拾うのがすごく楽でしたね(笑)」。

ショットの正確性を裏付けるこんなエピソードも。「コースで同じ58度のウェッジのバンス違いのモデルを3種類テストしたことがあって、3球ずつフルショットしたら、きれいに4ヤードずつの違いで同じところに落ちていたんです。思わず本人に『すごいな』って言ってしまったくらい。あれを見たときはビックリしました」(松栄氏)。

ショットが正確と言いつつも、2019年の米女子ツアーのドライバー平均飛距離は262.65ヤードで44位。これは日本女子ツアーなら1位に相当する数字である(1位の穴井詩は260.67ヤード)。飛距離と正確性を兼ね備えた日本のエースが世界を獲る日はそう遠くない。

【畑岡奈紗のクラブスペック】
1W:SRIXON Z785 ロフト9.5度 MIYAZAKI KIRI 6 S
3W:SRIXON Z F65 ロフト15度 ATTAS G7 6 S
3U、4U:SRIXON Z H85 ロフト19度、22度 MIYAZAKI MIZU HB 7 S
4U:SRIXON Z U85 ロフト23度 N.S.PRO 850GH S
5I〜PW:SRIXON Z785 N.S.PRO 950GH S
50度、54度、60度:Cleveland RTX2.0 プレシジョンフォージド N.S.PRO 950GH S

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