プロも毎日やってます! “カップが大きく感じられる”ラウンド直前の最終調整法を伝授【プロキャディからの助け舟】

プロも毎日やってます! “カップが大きく感じられる”ラウンド直前の最終調整法を伝授【プロキャディからの助け舟】

大西翔太氏(左)が教えるゴルフのスキルアップ法は?(撮影:上山敬太)

トーナメント会場にいる関係者のなかで、一番近くでプロゴルファーのプレーを見ているのがプロキャディ。そして唯一ラウンド中にプロにアドバイスを送れる存在でもある。そんなプロキャディだからこそ、我々アマチュアゴルファーのスコアアップにつながる“アドバイス”を知っているのではないか。今回は青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏。


■パッティングのイメージをよくしてから、いざコースへ!
プロへの指導のみならず、一般ゴルファーに対するレッスンも行う大西氏に、アマチュアでも取り入れられるプロの“こだわり”について聞いてみると、青木が必ずラウンド直前に行うルーティンを教えてくれた。それは、パッティングのイメージを良くしたうえでコースに出るためのメニューだという。

「青木プロには、スタート前の練習グリーンで最後の調整として5分間だけやるルーティンがあります。それが、まずボールをセットして、その1m先にもう1つボールを置き、これを狙うというものです。トーナメントで選手は、スタート10分前にティエリアに向かいますが、青木プロはラウンドの15分前になると、このルーティンを開始し、そしてラウンドに臨みます」

大西氏は、この効果について続ける。「カップを“面”と考えると、ボールは“点”。つまりターゲットを点で狙うためのメニューです。この時にボールに当たれば、必然的にカップにも入る。きっとコースでカップが大きく見えるようになりますよ!」。ショートパットの際には、ボールを真っすぐ打ち出すため「フェースアングルの管理が重要になる」と大西氏。「インパクトの時に、フェースが真っすぐターゲットを向いていることが大事。それを養う練習にもなります」。些細な狂いが生じていた場合でも、ここで微調整することが可能となる。

さらに、この練習の大きなメリットとして“家でもできること”を挙げる。

「パターマットの上はもちろんですが、フローリングの上でもOKです!『これは速さ15フィートのガラスのグリーンだ!』なんて考えながらやると、単調な練習も楽しく感じますよね。青木プロは1mの距離でやっていると言いましたが、もちろん少し距離を伸ばしてみるのもありですよ。ただ実際にやってみると、1mでも難しいと思うので、最初はボールの端にでも当たれば、それでカップには入るのでクリアです。徐々に真ん中に当てて、ビリヤードのように真っすぐ弾くことを目指してみてください!」

“stayhome”の期間に、海外メジャー気分も味わいながら(?)、パッティング技術を磨いてみるのはいかがだろうか?

■「ピンからの逆算」そのために知っておくことは?
さらに大西氏はこれに加え、キャディの視点から、コースマネジメントをするうえで基本となる“大原則”を改めてここで伝授してくれた。そのポイントは2つあり、まず最初が「自分のドライバーの飛距離を、しっかりと把握すること」。

「アマチュアの方は、自分のアイアンの距離はある程度分かっていても、ドライバーとなるとアバウトに考える人をよく見かけます。どれだけキャリーが出て、どれだけランが出るのか。そこまで理解するとマネジメントがかなりやりやすくなります」

そうすることで、2つ目のポイントとなる「ピンからの逆算」という考え方に大きく役立つ。

「自分の持ち球や、コースの形状などを踏まえて、ティの位置からピンを意識して進めることができれば、より戦略性が出てきます。セカンド地点から残り距離を意識してしまうと、その後のプレーは“足し算”になってしまいがち。さらにピンを狙う意識も強くなるため、どうしても視野が狭くなります。逆算することで、仮に思い通りの場所に行かなかったとしても考え方の修正が効きやすい。さらに自分のショットの狙いが正解だったのかという答え合わせもしやすくなります」

例えば300ヤードのパー4で、ピンの位置、自分の飛距離を考慮したうえで、本当にティショットで“マン振り”が必要なのかなどの判断が重要になるのは当然のこと。右ドッグレッグのホールを前にした時、ティの時点からバンカーの配置や、セカンド地点でのピンまでの距離を考え、ショートカットを“する”or“しない”の選択や、そのためにバンカーを“越える”or“避ける”というジャッジをするうえでも、闇雲に打ち出すより、しっかりと計算ができている分、その後の情報も整理しやすくなる。さらに、「そのうえで『きょうは調子もよくて右に行く気がしないから、強気に右を攻めてみよう!』などの判断を加えることができますよね」(大西氏)と“押し引き”を意識することにもつながってくる。

そして、これらの最初の判断材料となるのが、ドライバーの飛距離というわけだ。この飛距離で見栄を張ってしまうと…、ラウンド後のスコアで胸を張れなくなるかもしれない?

<ゴルフ情報ALBA.Net>