“最短時間”の練習に夜の楽しみな“自由時間” ルーキー・吉田優利の現在【プロは今何してる?】

“最短時間”の練習に夜の楽しみな“自由時間” ルーキー・吉田優利の現在【プロは今何してる?】

笑顔で粘り強く 吉田優利がまもなくデビュー

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内ツアーは男女ともにいまだ開幕の見通しが立っていない。プレーをする場を失っている選手たちも、様々な思いを抱えながら今を過ごしている。今回は、注目ルーキーとしてツアーに参戦予定の吉田優利にスポットライトを当てる。


昨年のプロテストに合格し、年末のQTも上位で通過。今季はプロゴルファーとして華々しくツアーデビューするはずだった吉田。アマチュア時代から日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに入るなど脚光を浴びてきたが、プロとしての舞台に立つことはもう少し先になりそうだ。

「最初は開幕のために準備していたので残念だとは思っていましたが、いまは生活が充実していて楽しんでいます」と前向きにこの難局を乗り越えようとしている。現在は1日10時間ほどの睡眠をとりながら、「なるべく家にいるようにしています」と外出自粛を余儀なくされている。「練習に行っても“最短の時間”で終えて家に帰るようにしています」と、細心の注意を払いながらの生活を送っている。

指導を仰ぐ辻村明志コーチともあまり会うことはかなわず、「コースも妹と一緒に行ってすぐに帰ってくる感じです。基本は自分でやっています」とチェックポイントの確認や練習については自身の判断で行っている。ルーキーながら「焦りはありません」と今はじっくりと自分と向き合う時間ととらえ、来たる開幕に備えている。

それでも当初は気持ちの整理をするのが大変だったと明かす。「最初のほうは試合の中止が決まるのが直前だったので、『一度気持ちをつくって、(試合が)なくなって、また気持ちをつくって、またなくなって』の繰り返しで疲れてしまっていました。今は新しいことに挑戦しようと思って、できた時間を楽しむようにしています」と、1日4時間ほど費やす夜の自由時間を満喫している。

家にいる時間が増え、「兄弟とゲームをしたり話したりする時間が楽しいです」と家族団らんがリラックスを促進。さらには「ふきの煮物とかお魚とか、おばあちゃんの料理が好きです。今後は料理も勉強していけたらなという分野です」と、今はお菓子作りがメインだという料理にも挑戦したいと話す。

先月17日に20歳となった吉田だが、友人とのテレビ電話に時間を費やし、動画サイトやSNSをのぞき見。マンガやアニメを見ることも気持ちを落ち着かせる時間となっている。友人とは「超ガールズトークです(笑)。化粧品の話を聞けばすぐにSNSに飛んで、買ってしまうんですよね(笑)。ネットショッピングはめちゃくちゃしちゃいます。先日も夏服を15着くらい一気にポチってしまって…。あまり出歩けないのに」と、20歳らしくファッション関連の情報にも敏感で、それがストレスをためない、救いの時間にもなっている。

6月には中止が発表されていない試合があるが、いまだ見えない時間の中でも「自分は自分と向き合って毎日練習、トレーニングをしていくだけです」とプロゴルファーとしての意識はルーキーながら堂々としたもの。「ジムには行けないので大きな筋肉の筋力が低下している感じはしますが、ランニング、ランニング後のトレーニング、入浴後のトレーニングをこなして、待つしかありません。試合が決まれば急いで仕上げていきます」。今は日々の生活に楽しみを取り入れ、ゆっくりと準備を重ねている。

「私の持ち味は粘り強いプレー。それを見てもらいたいし、試合が好きなので、試合を楽しんでいる姿を早く見てもらいたいです。SNSなどには応援のメッセージも届きますし、そういった方たちにいいプレーを早く見せたいです」

困難な時期だからこそ、粘り強く日常を平穏に暮らす。プレースタイル同様、焦らず気持ちを切らさず、毎日を楽しく生きる。初シード、初優勝と周囲は勝手な期待を寄せるが、いざ開幕となったとき、そんな生活で培った粘り強い吉田らしさが存分に発揮されることになる。

※本取材はリモートで行いました

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