日本ツアーからは6人が英国行きを決断 全英女子出場権決定までの“紆余曲折”

日本ツアーからは6人が英国行きを決断 全英女子出場権決定までの“紆余曲折”

このカップは今年誰の手に渡るのか?(撮影:村上航)

海外女子メジャー「AIG女子オープン」(旧全英AIG女子オープン)の日本ツアーからの出場者が、本戦開幕前週までに確定した。新型コロナウイルスの感染リスクや帰国後の隔離期間を考慮したことで“紆余曲折”があった出場権の行方だったが、今季国内シード選手6人が8月20日から大会が行われるスコットランドのロイヤルトゥルーンGCの芝を踏む。


開催決定前から早々に出場への強い意欲を示していたのが、昨年優勝者の渋野日向子。こちらは『過去の優勝者』の資格で出場が確定していた。7月3日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が開いたリモート会見の席で、「連覇できるチャンスがあるのは私しかない。出たすぎて仕方ないです」と話していたように、出場に迷いなし。今週行われる前哨戦「スコットランド女子オープン」への推薦出場も決まり、すでに英国入りしている。

また2012年大会覇者の申ジエ(韓国)も渋野と同様の資格を有していたが、こちらは今年のエントリーを回避。このように今年は、選手それぞれの考えが決断に色濃く出ることになった。そしてこの他の日本ツアー選手には、『世界ランク上位50位まで』と『2019年日本ツアー賞金ランク上位5人(有資格者を除く)』によって出場権が付与された。

まず世界ランクによる資格は鈴木愛と、ペ・ソンウ、イ・ミニョンの韓国勢2人が対象となった。このうち鈴木は、帰国後の隔離期間による調整面の不安から欠場を決意。ソンウとミニョンもエントリーリストで名前を確認することができなかった。

一方、今回新設された2019年国内ツアー賞金ランクによる出場資格を当初得ていたのは、河本結(ランク6位)、穴井詩(同7位)、小祝さくら(同8位)、上田桃子(同9位)、勝みなみ(同10位)の5人。このうち、「リスクを考えると本当に決断が難しかったのですが、考えに考えて…」という上田や、河本、勝が出場する意思を固めた。ただ出場した場合、帰国後の隔離期間中に国内で所属先の主催大会がある穴井と小祝は、“日本ツアー専念”のため欠場することを決めた。

これにより小祝と穴井のぶん、2枠が空くことに。そこでここからは賞金ランク順に繰り下がっていたが、続く柏原明日架(同11位)、岡山絵里(同12位)は回避を決断。13位の稲見萌寧は来年の東京五輪出場も見据え英国行きを決めた。

残る1枠は、まず14位の原英莉花が隔離期間や、家族の心配の声などを考慮し辞退。15位の畑岡奈紗は米ツアー賞金ランク上位30人の枠で出場権を有していたため、16位の黄アルム(韓国)まで資格が下りてきた。ここでアルムがエントリーすることを決め、ラストの枠が埋まった形だ。

「メジャー大会に出場し活躍することは夢でもあり目標でもあります」(小祝)、「自分の成長のためには出たい」(原)と回避を決めた選手が悔しさを口にするように、本来であれば多くの選手にとって喜んで出場したい大舞台だが今年は例年とは違う様相に。海外勢でも出場に二の足を踏んでいる選手は多いようで、8月11日現在でまだ144人の出場枠は埋まっていない。

こういった事情から米ツアーで戦う野村敏京も追加で名を連ね、さらに今週の「スコットランド女子オープン」の結果でチャンスをつかむ選手も多数現れるとみられる。20日に本戦が始まった時、一体どのような選手が顔をそろえているのだろうか。

【日本ツアー勢有資格者の動向】
〇 渋野日向子(歴代優勝者)
× 申ジエ(歴代優勝者)
× 鈴木愛(世界ランク上位)
× ペ・ソンウ(世界ランク上位)
× イ・ミニョン(世界ランク上位)
〇 河本結(国内賞金ランク上位)
× 穴井詩(国内賞金ランク上位)
× 小祝さくら(国内賞金ランク上位)
〇 上田桃子(国内賞金ランク上位)
〇 勝みなみ(国内賞金ランク上位)
× 柏原明日架(国内賞金ランクによる繰り下がり)
× 岡山絵里(国内賞金ランクによる繰り下がり)
〇 稲見萌寧(国内賞金ランクによる繰り下がり)
× 原英莉花(国内賞金ランクによる繰り下がり)
〇 黄アルム(国内賞金ランクによる繰り下がり)
※日本時間11日現在。〇は出場、×は欠場。カッコ内は出場資格。畑岡奈紗は2019年米ツアー賞金トランク上位30人の資格でエントリー

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