上田桃子が全英行きを決めた理由「熊本の人に挑戦している姿を見せたい」

上田桃子が全英行きを決めた理由「熊本の人に挑戦している姿を見せたい」

上田桃子が全英行きの決意を語る(撮影:米山聡明)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報◇13日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6710ヤード・パー72>

コロナ禍での渡英。家族からの反対もあったなかで、上田桃子が決断した理由は故郷愛だった。「ちょうど出場権が下りてきたときに熊本は豪雨に見舞われていました。自分がどうしたいかを考えたときに、少しでも“熊本県人が頑張っている”と思ってもらいたいと思った」と強い思いを胸に、海外メジャー「AIG女子オープン」に出場することを決めた。


決して簡単な決断ではなかった。現地で感染した場合、適切な対応を受けられるのだろうか、などの懸念で止める人も少なくない。自分としても「かかったことがないので、リスクマネジメントをどうしていいのか…」と一番の心配の種ではあった。それでも出場を決めたのは、「私はいつも挑戦していたい。いろいろな意見もあると思いますがチャレンジしているところを伝えるのも大事だと思った。楽しみがなければ全英に行きません。4日間面白いと思ってもらえる位置でプレーできるようにしたい」という自分らしさから。

もちろん、対策は徹底する。人との接触はできる限り避け、飛行機でもできるだけ食事をとらない。栄養、睡眠は十分にとる。そのために持参する食料を増やし、「いつもはスーツケース1つなのに今回は2つになった」。できることはなんでもやるつもりだ。

コースへの対策もしっかりとしてきた。全英行きを決めたタイミングで、熊本からコーチである辻村明志氏がいる関東に移動。球の高さのコントロール、左からの風へのチェックポイント、転がすアプローチなどリンクスで必要な技術を磨いてきた。さらにアゴの高いバンカーの脱出も入念に備えるなど、こちらもできる範囲のことはすべてやった。

全英の前週となる今週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は、そんな大一番への試金石。「コースは全英と逆の部分も多いですが、実戦のなかでの風への対応はいいテストになる」とやるべきことも分かっている。渡英は優勝しても大丈夫な時間を予約。こちらの準備も万端だ。

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