コロナ禍で分かれた明暗 “脱落”の危機を乗り越えたトップ選手たちがいよいよ最終決戦へ【PGAツアー公式コラム】

コロナ禍で分かれた明暗 “脱落”の危機を乗り越えたトップ選手たちがいよいよ最終決戦へ【PGAツアー公式コラム】

2020年7月18日「ザ・メモリアル・トーナメント」第3ラウンドのブルックス・ケプカ(Photo by Andy Lyons/Getty Images)

2019年8月のFedExCupプレーオフシリーズ最終戦、世界中がジャスティン・トーマス(米国)に注目していた。


昨年のプレーオフシリーズといえば、異例のハンディキャップが導入されたことで話題となった。最終戦の前週、「BMW選手権」で優勝したトーマスはFedExCupランク1位に浮上。ランク順にストロークハンデをつけて初日をスタートするため、トーマスは10打のリードを持ってティオフ。同ランク2位のパトリック・キャントレーに2打差をつけて最終戦に入ったが、結局3位タイで終了。5アンダーからスタートしたローリー・マキロイが優勝し、年間王者として1500万ドルのビッグボーナスを手に入れた。

ファンの間では不人気だったハンディキャップ戦だが、その後12カ月、まさかここまで状況が変わるとは誰が予想できただろうか。ここ数ヶ月で無観客でのスポーツイベントが当たり前の光景になりつつあるが、PGAツアーも今季最終戦まで無観客での開催を決定。タイガー・ウッズが何千人もの観客に囲まれて歩く姿はしばらく見られそうにない。

コロナ禍でプレーオフシリーズが大きく様変わりするのは確実だ。今季は13大会が無くなったことで、スター選手の何人かがプレーオフシリーズ出場圏外に甘んじていることも“異例”といえるかもしれない。

松山英樹のように、今季トップ10が4度でランク18位と安全圏内につけている選手がいる一方、苦戦している選手もいる。メジャー覇者のブルックス・ケプカがそうだ。今季は13試合中トップ25が2度のみ。「ザ・メモリアル・トーナメント」を終えてランキングは154位と窮地に立たされ、「急ぐ必要がある。最終戦にいくために全勝するつもりでいなくては」と言い切っていた。宣言通りの優勝とはならなかったが、その後の世界選手権シリーズ「WGC-フェデックス・セントジュード招待」で2位タイ。レギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」では予選落ちとなったが、ランキングは97位で滑り込んだ。

昨年全英覇者のシェーン・ローリーも今季は苦戦。ザ・メモリアル・トーナメントを終えて147位、「ツアー中断直後は、良い状態で再開できると感じていたが、何週間もロックダウンになってしまった。トレーニングをこれまで以上に行ってきたから、いいスタートが切れると願っている」と語っていた。ローリーもケプカと同じく、WGC-セント・ジュード招待で巻き返し。6位に入ると、全米プロゴルフ選手権で66位、ウィンダム選手権を23位タイで終え、ランキングは122位とプレーオフ初戦のラインに食い込んだ。

他にも、18年に年間王者に輝いたジャスティン・ローズ(109位)もギリギリでプレーオフシリーズに進出。

19年にプレジデンツカップメンバー入りしたC・T・パン(178位)、17年マスターズ覇者のセルヒオ・ガルシア(135位)でさえも、圏内に入ることはできなかった。ウッズもプレーオフ初戦、第2戦は圏内にいるものの、49位というポジションは最終戦出場圏外だ。

多くのトップランカーが苦戦する中、ランキングトップでプレーオフを迎えるのはジャスティン・トーマス。556ポイント差の2位から後を追うのは新鋭のコリン・モリカワ(米国)、580ポイント差3位からはウェブ・シンプソン(米国)が追いかける。昨年、最後の最後で年間王者を逃したトーマス。今年は最高の舞台をかけて誰が頂点を獲るのか。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

関連記事(外部サイト)