松山英樹のスイングは万人向けにあらず 「右ヒジが左ヒジより低いトップは驚異的な柔軟性」

松山英樹のスイングは万人向けにあらず 「右ヒジが左ヒジより低いトップは驚異的な柔軟性」

右ヒジが左ヒジよりも低いフラットなトップで、ここまで深く捻転できるのは、肩甲骨周りなどの柔軟性が必要不可欠(撮影:岩本芳弘)

<マスターズ 事前情報◇4日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>

現地時間の7日にマスターズが開幕。松山英樹はマスターズ連覇と今季3勝目をかけてオーガスタに挑む。ゴルフ雑誌ALBA841号では、昨年から目澤秀憲コーチと契約し、スイング改造を行った松山のスイングを、東北福祉大の先輩で松山とも親交が深い谷口拓也が解説している。
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ヒデキはバックスイングで右腰が沈み込むのが特徴で、ここでしっかりパワーを溜めています。スイング改造を経て以前に比べると、トップの手元の位置が低くなりました。右ヒジが左ヒジより低いフラットなポジションでここまで深く捻転できるのは、いまの年齢を考えても驚異的な柔軟性のなせるワザです。

トップで寝かせたクラブをインパクト付近で立てることで、安定したフェードボールが打てます。ジョーダン・スピースもトップでクラブを寝かせるレイドオフに取り組んでいますね。レイドオフだとインパクトの前のハーフウェイダウンでクラブを立てて、体の正面にもってこられるので、インパクトゾーンを長くできるのです。

アマチュアのスライサーは逆です。最初にクラブが立って下りてきて、インパクト直前で寝かすからフェースが開く。ダウンスイングでは腕を引きつけられずに余ってしまい、伸び上がらないと上手く当たらない。ヒデキはしっかり腕を引きつけて下半身リードで下ろしてこられるので、前傾角度がまったく変わらず、強くボールを叩けます。

痛めている首の状態が気になりますが、先週は大事をとって棄権したはず。ヒデキにとってメジャーに勝つことが最大の目標。コースもやるべきことも変わらないですし、一打の集中力が半端ないので僕は期待しています。11回目のマスターズでコースを熟知していて、攻め方も慣れている。昨年のマスターズでは3年以上優勝から遠ざかっていましたが、今回はZOZOでもソニーオープンでも勝って1年で3勝しています。あとはパター次第でしょう。連覇も十分に考えられると思います。

■谷口拓也
たにぐち・たくや 1979年生まれ。徳島県出身。ツアー通算2勝。スイングマニアでゴルフクラブへの造詣も深い。最近では東北福祉大の先輩、谷原秀人のキャディを務めている。同じ大学出身の松山英樹や金谷拓実とも仲がいい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>