松山英樹から受け取ったグリーンジャケット S・シェフラーが“最強”を証明するメジャー初制覇

松山英樹から受け取ったグリーンジャケット S・シェフラーが“最強”を証明するメジャー初制覇

世界最強の男・シェフラー オーガスタで栄冠に輝いた(撮影:GettyImages)

<マスターズ 最終日◇10日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7510ヤード・パー72>

世界ランク、そして米国男子ツアーのポイントランクで1位に立つスコッティ・シェフラー(米国)が、初のメジャータイトルをオーガスタで手に入れた。表彰式では、前年度王者の松山英樹からグリーンジャケットを渡されると笑顔を浮かべた。


直近の出場試合5戦3勝の25歳が、そのキャリアに大きな功績を追加した。3打差の単独トップで迎えた最終日。涼しい顔でプレーする姿は、一見これまでと変わらなかった。しかし、本人は「見た目は落ち着いているように見えたかもしれないけど、ヒデキも知っているように、今日は長い一日だった。ただ頭を低くして、ショットを実行することだけを心がけた」と話すが、コース上ではそんなそぶりは見せない。

「とても興奮した。まさか入るなんて。状況を好転させたことは間違いない」というプレーが序盤に生まれた。3番パー4。ティショットを左の林に打ち込むと、2打目もグリーンをオーバー。しかしピンまで29ヤードのアプローチを直接決め、まさかの形でバーディを先行させた。

その後も17番までにバーディを3つ上積みする「堅実」な展開。ただ勝利が確定的だった最終18番パー4では“トラブル”にも見舞われた。パーオンに成功しながら、ピン奥15メートルから4パットのダブルボギーを叩くことに。ボギーパットを外した瞬間は手で口を押え、苦笑いを浮かべたほどだ。ようやくウイニングパットを流し込むと、キャディと抱き合いよろこびを分かち合った。

これがあっても2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)に3打差をつける圧勝劇。最後のプレーは“ご愛敬”だ。なにより今年2月の「WMフェニックス・オープン」で米ツアー初優勝を挙げてから、わずか2カ月でマスターズを制覇したことは驚くほかない。

「勝つことなんて考えていなかった。優勝というのは金曜日(第2ラウンド)の午後に初めて意識した。この試合に出ることが夢だった。でも、これから一生ここに戻ってくることができる」

この優勝は、マスターズの永久的な出場権を獲得したことも意味する。「今はとにかく家に帰りたい。そしてこの優勝をしっかりと味わいたい」。190センチの大男は、松山からジャケットを着せてもらうとき、「ああ、肩がうまく入らない。ほらね」とおどけた。その強さが本物であることを、夢の舞台で証明した。(文・間宮輝憲)

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